趣味のサイト「すみれの部屋@(花の写真館)」のすみれ通信「徒然草=つぶやきの棚」をブログで…---☆
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標高2300m級の景色を堪能して少し下りてきました。池が多いのですが、時間の経過とともに湿原になった場所もあります。ワタスゲが揺れる高層湿原を見つけたのですが、それでも尾瀬より少し高い1600m級です。一日で通り過ぎるにはもったいないエリアでした。
湿原でゆっくりして、日が暮れそうでしたので、そろそろに退却しようかと車に向かって上る坂道に、下りる時には気づかなかったフモトスミレがひっそりと咲いていました。葉もなかなか良かったのですが、暗くて絞りを相当開けましたので被写界深度は確保できず、葉の様子はぼんやりとしか写っていませんね。まぁ、こんなこともあります。( ; _ ; )ヾ(^^ )
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さて、車両で動く旅は大雑把なスケジュールで出発するので、どこに辿り着くか分かりません(笑)。この日は、ついに新潟県が目と鼻の先である志賀高原までやってきました。すみれ目的ではなくて、ちょっと出向いてみたかったのです。
それでも何種類かのすみれを見ましたが、既にニョイスミレが成長していて、尾瀬より遥かに標高が高いにも拘わらず、花期を終えたオオタチツボスミレやエゾアオイスミレらしき葉があるだけでした。ニョイスミレは湿った場所が大好きで、一般には水が流れる道端や水が溜まる窪みで見られるのですが、ここでは落ち葉が積もる林下で普通に見られました。朝露等が多いのかも知れないとか、勝手に解釈しています。
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心当たりがない紫と白の花を咲かせる菊葉系のすみれを株分けしました。その際に分離してしまった小さすぎる株と、千切れてしまった根を半分に切って根伏せを試みることにしました。
底穴のない小さな樹脂製カップにバーミキュライトを入れただけの単純な方法で、うまく運んでしまったようです(笑)。子株は茎を伸ばして元気そうです。根の上端からは小さいけれども一丁前の姿をした株が伸び上がってきました。写真の姿は南方産の葉の多いすみれたちにも似ていますね。これで一年で7株に増えてしまいました。庭が狭いので余り増やさないようにしたいのですが、消えてしまうのも残念。微妙なところです。
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降ったり照ったり、気温が上がったり下がったりの梅雨時に咲いているすみれは限られてきましたね。
実生から3年目となるヒバントゥス コミュニスに白い花が毎日咲いています。ご覧の写真で手前の枝ですが、実は挿し木で増やしたものです。縦方向にどんどん伸びるので、強めに剪定して整えた枝を鉢に挿しておきましたら、簡単に根付いてしまいました。これで実生からの親株と二世株、それから親のクローンである挿し木株と結構増えてしまった訳です。低木とは言っても葉がたくさん付くので、今は良いのですが室内に取り込む冬場は落ち葉の世話がたいへんです。
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まだ、高原のお話を終えていませんが、少し骨休めをしましょう。
このスミレは青紫色の端正な花を咲かせ、育てやすくて良く増える性質でお気に入りなのですよ。ご覧の通り、花茎から小さな枝の花茎が出ています。枝咲きと呼ぶこともありますが、ブランチングと呼ばれる現象です。記憶で恐縮ですが、「スミレ科の植物が遺伝子の奥に基本的に持っている性質が発現したもの」だという話を聞いたことがあります。キク科やラン科の植物では花茎の分枝性は重要な要素ですね。スミレ科の場合も枝分かれすれば効率的なイメージはありますが、植物体が小さくて微妙なところかも知れません。分枝性は閉鎖花由来の種子で遺伝的に継承されています。
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ちょっと悩んだすみれさんです。さて、これは何でしょうね?
甚だ、心許ないのですが、ニョイスミレの白変種であるシラユキスミレの高山型変種ということで良さそうかなと思っています。正しいと仮定して、名前ですが、ここは敢えて難しく考えずにシラユキスミレとしておきましょう。
実は、葉の形状から(紫条のない)チシマウスバスミレかと一瞬悩んだのです。まだ、茎が立ち上がっていないので無茎種に見えてしまうところがご愛嬌ですね。すぐ側に自生しているのですが、ここと生育環境は微妙に違います。でも、今年もまた尾瀬のニョイスミレで悩むことになろうとは・・・。
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ここは尾瀬ですから、ニョイスミレというよりミヤマツボスミレということになるのでしょう。ニョイスミレの高山型変種で、昨年は散々迷いました。どうも境界線が不明確なのですが、尾瀬のものは原則としてミヤマツボスミレで良いのだとか。これなら便利?です。(´`;)
少し違和感のある話ですが、この写真を撮った理由は花が際立って丸く、可愛いかったためですから、今回はどちらでも大きな問題ではありませんね。なにしろ、このエリアには花が丸いもの、潰れたように平べったいもの、赤味が強いもの、白っぽいもの、立ち性のもの、這い性のもの、花の大きさも葉の形状もまちまちなのです。
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さて、いよいよ高層湿原らしいすみれの登場です。花色が濃くて花弁全体に紫条がきりっと走っているのはオオバタチツボスミレですね。花弁の大きさでは最大級というところでしょう。
花期には少し早かったようです。株自体は多数確認しましたが、開花株は多くありませんでした。なかなか都合の良い位置・向きで咲いてくれないので撮影にはいつも一苦労です。この時、後方の枯茎を除こうかとも思ったのですが、湿地に入り込むのは避けたいところ。自然のままで撮影することにしたのですが、今思えば、一脚の先でちょいと押せば良いだけだったなぁと思います。(^^*)
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尾瀬近辺まで足を運びますとオオタチツボスミレに出逢うことができますね。不思議なもので、オオタチツボスミレが見られる地域ではタチツボスミレは余り見られません。勿論、例外もある話です。
オオタチツボスミレはいろいろな環境に自生するので、オオバキスミレやミヤマスミレが特定の位置に自生するのに対して、あちらにもこちらにも咲いていました。もうすみれの花は終わってしまった下界から登ってきて、準備を整えて山道を歩き出す、その一歩目にも咲いています。良く来たね!と迎えてくれたようでした。
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しばらく歩いて足腰がくたびれた辺りでミヤマスミレにも再会しました。観光地ですので人通りが多い道ですが、めげずに常に同じ辺りで咲いています。和名が示す通り、主に高山に自生するすみれですので、結果的に遅い時
期に目にすることが多い部類のすみれでしょう。
花よりも特徴的な葉の方が覚えやすいと思います。顕著に丸いですね。白い花を咲かせるマルバスミレより葉の丸いのではないでしょうか。群生する性質で、タイミングが合えばたくさんの花をまとめて見ることができます。一斉に
咲き出してパッと散るタイプなのかも知れません。
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