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趣味のサイト「すみれの部屋@(花の写真館)」のすみれ通信「徒然草=つぶやきの棚」をブログで…---☆
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ヴィオラ・オドラータ クレプスキューレ

 この春も各地のすみれ展示会を拝見させていただきました。でも今年は開催日が重なるケースが多くて、出掛けたい気持ちの半分も行動に移すことができなかったのが残念でしたが、拝見できた展示会の復習をしてみようと思います。
 特に目に付いたのは橙色というか杏色というか、すみれのイメージとは異なる色の花を咲かせる外国種でした。パンジ-では稀に見掛ける色ですね。外見的には少し葉の大きめのオドラータ似です。情報が少ない中で、硫黄色を意味する"Sulphurea"が候補にのぼるところですが、展示札と英国書の記載が合致しているようなので、黄昏を意味する"Crepuscule"かなぁと思います。同じものだったりしないでしょうね。(^.^)

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シロスミレ

 最後に辿り着いた自生地で待っていてくれたのは、高貴な雰囲気を醸し出すシロスミレでした。ポツンポツンと咲くものかと思っていたのですが、とても嬉しいことに、まとまって花を咲かせていました。頭の中で固まりつつあるイメージを変える出逢い、それは繰り返し通うことになっても大事なことだと思うのです。
 さて、高原を巡った旅のお話も、ここで最後になります。正確には、来年以降のためにもう一つの自生地に立ち寄ったのですが、すっかり薄暗くなってしまって、場所を見回しただけで終わってしまいました。まぁ、これはこれで是とするしかないでしょう。

サクラスミレ

 更に移動して、高原を巡る旅の最後の自生地にやってきました。太陽が低くなってしまう前にすみれたちに出逢うことができるのか、ちょっとハラハラしながら、狭い山道を駆け上がって行きます。そして頂上付近で、なんとか咲き残っているサクラスミレに出逢いました。
 周囲に林があって、ちょっと太陽の光が不足気味ですが、幸いにもサクラスミレらしい色に撮れていました。環境が合えば大量に自生しているすみれですが、花期の尻尾にしがみついたようなもので、さすがに花は少なかったのです。ここは花のアップで、側弁の毛も忘れずに入れて撮っておきました(笑)。

エゾノタチツボスミレ

 この自生地で最も元気だったのはエゾノタチツボスミレでした。タデスミレやタチスミレ並の草丈になる豪快なイメージのすみれです。こんな風に淡紫色に咲くかと思えば、すぐ横でほぼ真っ白い花を咲かせたりして、見ている方は楽しくなりますね。
 ただ、高い草丈を意識してしまって、気が付くとカメラを縦にして植物全体を写す「縦位置写真」ばかりを撮っていました。ちょっと初心に返って、花のアップを狙ってみました。その場ではなかなか良い感じに撮れたと思っていたのですが、ダメですね。構図ばかりにとらわれてしまって、大事な髭(側弁の毛)が写っていませんでした。

シハイスミレ or マキノスミレ

 雨が降らずに済んだ週末パート2、やはり気になっていた自生地に足を運んでみました。四輪で海に行く途中に立ち寄ったのは困ったすみれの自生地です。
 上方から葉を見ると典型的なシハイスミレの形状で、ヒナスミレ風にさえ見えますね。でも、横から見ますとかなり立ち上がっているのです。さて、今回の観察ポイントは「花期に淡紫色掛かっていた葉の裏面がどうなっているか!」の1点でした。ご覧の通り、紫系色素は抜けて淡緑色に変化しています。ただ、葉柄は赤みを帯びていますね。これらは共にマキノスミレの特徴です。ここまで調べた結果として、マキノスミレに近い中間型だと自分なりの結論を出しました。

タチスミレ

 曇天ながら、なんとか雨は降らなかった週末、気になっていた自生地に足を運んでみました。今日、四輪より自由が利く二輪で出掛けたのは、平地で真夏日にも花を付けるタチスミレの自生地です。
 ご覧の通り、なんと、まだ花を付けていました。でも、もう最終段階であることは明らかです。草丈の方は残念ながら1mには達していないようですが、90cm前後の株はそこいら中にありました。それから細長い黄緑色の朔果があちらでもこちらでも膨らんでいます。絶滅危惧種ながら、これまで同様の保守管理を続ける前提ですが、この自生地に関する限りは盤石だという気がしました。

ミヤマスミレ

 なんとかた花期の尻尾を捕まえることができたようです。ここは標高で言えば尾瀬と同程度ですが、なにしろ日向ですから、早々に店仕舞いという可能性もありました。
 不思議なことに、いつも、このポイントだけにびっしりと群生しているのです。ここの個体ですが、花に関する限り、典型品とは言えないようですね。典型品はもっと唇弁が大きくて、全体に伸びやかなイメージの花が多いのではないでしょうか。いずれにしても、場所や環境によって様々な雰囲気の花を咲かせることは事実です。それでも、葉の形状が「ミヤマスミレだよ」って自己紹介してくれているような気がします。

タチツボスミレ(赤斑)

 遠目でも、この目立つ赤斑は目に付きますよね。ちょっと止まって観察してみました。しっかり深く刻まれた赤斑です。赤い部分の面積がもっと広い株は多く見られました。一方で、斑のない通常の個体も混じっているのです。
 この赤斑というものは花後に消えてしまう場合もあると聞きます。でも、残念ながら、自分の目できちんと確認できていません。昔は、近所にもたくさん見られたのですが、巨大な重機が見渡す限りの森を切り開いてしまいました。あれから、もう何年?たくさんの住宅が建ち並んでいます。公園や未分譲地を歩いてみるのですが、さすがのすみれたちも復活は難しいようです。

タデスミレ

 また花期に間に合わなかったのは綺麗な緑色の葉が茂るタデスミレです。細長い朔果を膨らませていましたが、茎や葉に比べると何とも小さく見えますね。これは朔果が小さいというよりも、比べている植物体の方が甚だ大きいのです。
 事実上、世界中で自生地はここだけになったと言われて久しくなります。以前、ここで自然保護のためのパトロールをされている方々に出逢いました。あれから数年経っていますが、お陰さまで個体数も自生地の状態もは維持されているようです。ここを知る絶対人数は決して少なくないと思うのですが、嬉しい現象ですね。

イブキスミレ

 志賀高原から比較的に良く出掛ける地域まで一気に戻ってきました(忙しい)。標高で言えば、1300mから1600mをメインに動きましたので、やはり多くの種は花が終わっています。このイブキスミレは朔果が大きくなっていました。
 葉は一段と大きくなって、その基部の凹みに朔果がちょこんと乗るように顔を出している姿がなかなかひょうきんですね。これは春に咲いた花(開放花、普通花)ではなくて、閉鎖花由来の朔果です。イブキスミレは無茎種と見紛う春の開放花の時期を過ぎると、茎が伸びて2枚の葉が開き、閉鎖花ができて結実するという生活パターンで、開放花から結実することは稀だと言われています。確かに学名の如く「不思議」ですね。

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