さて、四国編最後の一枚なのに花もなく、パッとしませんが、旅の冒頭で「面白い旅になりそうだ」と感じさせたケイリュウタチツボスミレです。改めて調べてみると、四国では四万十川上流をはじめ、各地で見い出されていることが分かりました。 |
<紹介>趣味のサイト「花の写真館」は、基本サイトの「四季の山野草」、そこから独立した「すみれの部屋」、「イカリソウの部屋」、サイドストーリー「野の仲間たち」等で構成されています。特に「すみれの部屋」には多くの方に訪問いただきました。サイトの一部「徒然草=つぶやきの棚」をブログで再現しています。
四国への旅の続きです。これは葉の形状、大きさから判断すればタチツボスミレ(山陰型)ということになるのでしょう。植物体は全体的に小さくて、ほとんどの葉の基部が切形になっています。このすみれたちをどう扱うかは微妙なのですが、ここまで特徴がはっきりしているとコタチツボスミレと呼ぶ訳にもいかなくなりました。小心者ですね(笑)。 |
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このサイトでは幾度か登場していますが、スミレ科ヒバントゥス属の低木性植物、木本のすみれです。日本に自生するすみれたちとは遠めの親せきですが、まだ同じ左右相称花なので似たイメージを持っていると言えましょう。なにしろ、スミレ科でも別の属には桜の花のような放射相称花を咲かせるものさえあるのです。 |
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葉がとても大きく育ちました。実は開花直前の蕾があるのですが、この写真では分かりませんね。特徴的な果実なので分かりやすいのですが、早春から花を咲かせ続けているヴィオラ・オドラータ、日本語でニオイスミレという名前を持つすみれです。 |
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暦ではまだ春の終わりなのでしょうが、現実はまるで初夏ですね。この時期、庭に咲くすみれたちは外来種が多くなってしまいます。背の高い鉢からこぼれているのは地衣類的な性質を持つヴィオラ・バンクシィ。日本に自生するすみれたちとは遠い関係で姿も特徴も異なる仲間です。何度かお知らせしていますが、現在はヴィオラ・ヘデラケアと呼ばれていません。ただ、日本では新しい名称がなかなか浸透しないという珍現象が起きています(笑)。 |
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旅の話はもう少し続くのですが、初夏の庭に咲くすみれたちを紹介するタイミングを逸してしまいそうですので、インターカットを入れることにします。この小さい花を咲かせるクリームイエローの花をご存じでしょうか。草原の雑草、ヴィオラ・アルベンシスです。 |
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花も咲いていたのですが、朔果が愛らしい写真を選んでみました。西日本の方にはお馴染みのナガバノタチツボスミレです。東北で生まれ育ち、それ以上の期間を関東に住んでいる者にとって、ちょっと分かりにくい種でした。でも、今では葉の長さに関わらず、パッと見で何とか分かるようになりました。 |
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芳香の強いシハイスミレが咲く岩場から少し移動した隣の山でも、ほぼ同じ標高で群落を見つけました。こんな高山でも、ビロードツリアブがポリネーターの役割を果たしているようですね。花の位置が低くて、ホバリングしなくても、後脚で踏ん張って中脚で側弁にしがみつくようなスタイルで吸蜜できています。 |
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高知県と愛媛県の県境に位置する高い山々は植物の宝庫と言えそうです。ただ標高が1,600m近辺になると森林限界を超え、むき出しの岩が目立つようになります。そんな岩の隙間にシハイスミレが咲いていました。主な生育環境である「山地の乾燥した明るい場所」には違いありませんが、快適かどうかは分かりかねます(笑)。 |
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すみれ遍路道で最も感激したヒットは、このコミヤマスミレかなぁと思います。白い斑が見られたり、葉の変化が著しいコミヤマスミレが九州に自生していることは、書籍やwebサイト情報で知っていました。うっかりしていました。四国にも自生していたのでした。 |
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