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趣味のサイト「すみれの部屋@(花の写真館)」のすみれ通信「徒然草=つぶやきの棚」をブログで…---☆
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ヒバントゥス コミュニス

 秋も深まって、すみれの返り咲きの話題も聞こえるようになりました。一方、春から夏を超えて花を咲かせてきたヒバントゥス コミュニスは、大量の果実 を生産して、そろそろ疲れが見えてきたような気がします。それでも、まだ白い花を咲かせていて、それほど大きい訳ではない樹木一本で、いったいどれだけの花を咲かせ るのだろうかと感心してしまいました。
 暑い地方を故郷にするスミレ科の植物ですので、暖冬傾向にあるとは言え、関東で屋外越冬は無理です(実験済み)。今年はここ数年では秋の訪れが早めに 感じられ、いつ頃、屋内に移動しようかと思案中ですが、時々、シジミチョウが訪花しているのを眺めていると、もう少し外の風に当てておきたいと思うのです。


<紹介>趣味のサイト「花の写真館」は、基本サイトの「四季 の山野草」、そこから独立した「すみれの部屋」 「イカリソウの部屋」、サイドストーリー「野の仲間たち」等で構成されています。特に「すみれの部屋」 には多くの方に訪問いただきました。サイトの一部「徒然草=つぶやきの棚」をブログで再現しています。
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ヴィオラ・アーボレッセンス

 すみれの仲間らしからぬ尖った葉をたくさん付けています。まだ茎が伸びていない若い株のようですね。これはヴィオラ・アーボレッセンス、つまり、「木立するすみれ」という名前をもらった灌木型のスミレ属です。スミレ科には木本種が多く、リノレア属やメリキトゥス属等のように木本種ばかりのグループもありますが、スミレ属では極めて珍しいと思います(実は知らないだけかも)。
 木本種の多くは熱帯域の植物ですが、これは欧州に自生しています。南地中海沿岸ということなので、むやみに寒くはないにしても独特の気候ですから、この手の植物は冬に花を咲かせるようです。少ない写真資料を見ると、展示されていた白っぽい花より、日本で普遍的に見られるような青紫色の花の方が多く見受けられました。


<紹介>趣味のサイト「花の写真館」は、基本サイトの「四季の山野草」、そこから独立した「すみれの部屋」「イカリソウの部屋」、サイドストーリー「野の仲間たち」等で構成されています。特に「すみれの部屋」には多くの方に訪問いただきました。サイトの一部「徒然草=つぶやきの棚」をブログで再現しています。
ヒラツカスミレ

 ヒラツカスミレはヒゴスミレとエイザンスミレの良いところを持ち寄った由緒正しい雑種です(笑)。野山ではなかなか出逢うことができませんよね。ふと考えると、両親がいっしょに花を咲かせる産地って、そんなに多くない様な気がします。実は、今年、初めてそんな自生地に足を運びましたが、雨と霧がすごかったので、両親をそれぞれ見つけただけで立派かなぁと。o(^▽^)o
 一般流通している株の多くは、人工的に交配して選別した園芸品種でしょう。この組み合わせのなかには、野山で見かけたら仰天してしまうような濃い紅色の花を咲かせる系統もあります。その上、稔性があったりしますので自然に個体数は増えています。まるで新しい独立種を創り出したようなものではないでしょうか。


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オトメスミレ

 この展示会は、栽培のプロが手塩にかけて育てた元気な花たちばかりが展示されていますので、いつ見ても見事なものです。特に優良株を選んでいるようですね。このオトメスミレ、豊かな丸みを帯びた花びらは純白で、距にはほんのりと淡い紅色が滲んでいます。これぞ、深窓の乙女というイメージでしょうか。
 もう少し花びらが細長い感じだったり、距の色が濃い紅色だったりすると、同じオトメスミレでも印象が違ってきます。工場で規格品を作っている訳ではありませんので、自然が作り出した植物たちには、元々、バラツキという素敵な幅があるものなのですね。


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シロバナタチツボスミレ

 とても懐かしい写真です。群馬県の山道で唐突に目に入ったシロバナタチツボスミレで、8株程度がまとまってきれいに咲いていました。
 白花品の多くは「白っぽい花」で、シロバナタチツボスミレも決して白変種だけに与えられた名前ではありません。たまたま、写真の個体は白変種(白花変種)、分かりやすい表現をすれば純白品ですが、この名前が示す対象にはもう少し幅があると思って下さい。蛇足ですが、アルビノとかアルビ品と呼ぶのは間違いだと覚えておくと恥ずかしい思いをしないで済みますよ。


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エイザンスミレ

 思い出深い写真が出てきました。少し気温の低い春を迎えた年に、すみれ好きたちと我が家のワゴン車で出掛けた伊香保から榛名周辺で出逢ったエイザンスミレです。はにかんだ頬のような紅色、丸めの花びら、気温のためか低い草丈。総じて「かわいらしいイメージ」でした。
 東北から九州や四国まで広く分布していますが、各地でそれぞれに特徴を見せる種です。今年は四国でアカバナスミレ風な個体に出逢い、山梨で凛とした大きめのブーケに見とれ、高尾山でもお馴染みのかわいいタイプとツンとしたタイプの両方を目にしました。あちこちに出掛ければ、もっと楽しい思いができるかなぁと、また新たな旅の構想を練るのです。


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シロバナツクシコスミレ

 この写真を見ただけで、撮影地が分かる方もいらっしゃるような気がしますが、関東で見られるシロバナツクシコスミレの一型です。
 時々、思い出したように説明するのですが、この名前は白変種に付けられた名前ではなさそうです。それから、展示会で白変種を観察できたのですが、まるで別モノですね。調べたところ、ナルカミスミレの場合と同様に白変種だけを指し示す和名はないので、逆に混乱の原因になっているのでしょう。仕方がないので、白変種も含めてシロバナツクシコスミレと呼ぶしか方法がないのかも知れません。


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ヒメスミレ

 ちょっこっと出掛けたツーリングで気がついたら、神奈川県に抜けていました。さて、暗くなる前に帰ろうかと下っていた坂道に砂利が敷き詰められたスペースがあって、そこに太陽をいっぱい浴びてヒメスミレがたくさん咲いていました。
 ヒメスミレは石畳の隙間とか、狭いけれども、うっかりすると乾燥してしまうような環境が本当に好きですね。ここでも太陽熱で石が熱くなってしまわないのかと心配になってしまいます。ここでは多くの個体が見られたのですが、それぞれの個体はバラバラに離れて密度低く生えています。一方、街角のアスファルトの隙間では、争うように超過密状態で生えています。実は、ゆったりとした環境の方が似合っているような気がしますね。


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アケボノスミレ

 もう何度も通った山梨エリアで撮影したアケボノスミレです。大輪でピンク色でソフトな花びらで、花の出始めには葉が目立たなくて、そんな一致したイメージがあるのですが、実は自生地によって意外に変化があるすみれだと思っています。
 写真の個体は花がきりっとしていますね。まだ乱れや汚れがない開花直後に、葉が花より高めの位置にあります。花茎が短めで湾曲しているためかも知れません。太陽光が遠慮なく当たる露地では、このようなパターンが多いようです。一般に林下でふかふかの腐葉土から生えていると、花茎がゆったり大きく伸びて、まるで深窓の御姫様のような優雅なイメージです(あ、御姫様に御目もじの機会を得たことはございません)。さしづめ、この写真はお転婆姉妹というところでしょうか。


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スミレサイシン

 やはり新潟で出逢ったスミレサイシンで、大柄なのに繊細な花を咲かせます。関東などで普通に見られるナガバノスミレサイシンとはかなり違うイメージですね。
 「ところで、サイシンって何?」というのが普通の感覚だろうと思います。実はウマノスズクサ科カンアオイ属のウスバサイシン等を指す一般名で、漢字では「細辛」と書きます。生薬名でもあり、生薬に詳しい方なら「味は辛、性は温」と表現すれば分かるのでしょうか。薬理作用は解熱・抗菌・鎮静作用等です。また、江戸時代には、同属のカンアオイとともに観葉植物としてもてはやされたことが知られている古典園芸植物という一面も持っているのですね。スミレサイシンと自生環境が似ているのか、隣り合って咲いている姿を見掛けることがありますよ。


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