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趣味のサイト「すみれの部屋@(花の写真館)」のすみれ通信「徒然草=つぶやきの棚」をブログで…---☆
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 今春も、ホームセンターなどを巡って、幾つかのポット苗を購入しました。その一つ、アリアケノジスミレです。アリアケヒメスミレなら、栽培品を観察したことも、自然交雑種らしき姿を見かけたこともありましたが、アリアケノジスミレは初見でした。
アリアケノジスミレ
 この個体を眺めている時、存外、距が目立つことに気づき、ヒメスミレの距を連想してしまいました。もしや、何らかのハンドリングミスでアリアケヒメスミレが混入してしまったのではないか!と訝ったものでした。その一方で、花茎や葉に白い微毛が目立っており、この特徴は、アリアケスミレにもヒメスミレにも見られません。ノジスミレならば、この微毛については理解できます。
 余り、ノジスミレの特徴が表に出ていない様子ですから、この交雑種を野山で見かけても同定できるような気がしません。^^

流通している個体群は、交配・選別系統だろうと推測しますが、この組み合わせですから、自然交雑種に分類しておきます。

<紹介> 花の写真館からすみれの部屋の一部コンテンツをブログで再現しています

<参考> 用途別に!


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交雑種(パルマータ x ソロリア 'パピリオナケア')
 狭い栽培棚には、育てやすい強健な種か、経過を観察したい少し珍しい種か、両極端なすみれたちが並んでいます。放っておいても、勝手に世代を重ねている外来の強健種ヴィオラ・パルマータが増えすぎて、小さいプランターにまとめ植えしていました。
交雑種(パルマータ x ソロリア 'パピリオナケア')
 「大輪のパピリオナケアが咲いているなぁ」、「あれっ、花冠が大きくて丸っこいパルマータかな?」、実は、どちらも違いました。所謂、鳥脚形の葉を持ち、パピリオナケア風な花を咲かせている大株が、ど~んとプランターを支配しています。鳥脚形の葉は、パルマータの3倍はあろうかという面積でした。これは「雑種強勢」ですね。一月半後、秕(しいな)が上がり、稔性のない雑種と確定しました。
交雑種(パルマータ x ソロリア 'パピリオナケア')

交配はしていませんが、稀に、自主的交雑種が現れます。短期間なら維持できるのですが、不完全でも稔性があると助かります。

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タチツボスミレ
 苔生した古木の途中に「お座敷」のような小さい樹洞(うろ)ができていて、そこにタチツボスミレが咲いていました。これは一個の種子が辿り着いて大きくなった、もしや、単独の個体なのでしょうか。時の経過を示すように、枯れた茎がたくさん見えています。
タチツボスミレ
 どうやって辿り着いたのでしょう。すみれは蟻散布植物という属性を持っていますから、蟻が顎に種子を咥えて、この高さまで運び上げたのかも知れません。すると、ここに蟻の巣があっても良さそうなものですが、その様子はありませんでした。実は、斜面の上から見下ろすように撮影しており、地面から樹洞の位置までは、人間の背丈ほどあります。3枚目の写真だけは、まだ、蕾もない時期の撮影です。
タチツボスミレ

来週、5回目のCOVID-19ワクチン接種を受ける予定です。最近はニュースになりませんが、それは良いことなのでしょうね。

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コタチツボスミレ(シーボルト型)
 今春、諫早から雲仙、島原近辺をうろついていました。早かった開花は仕方のない自然現象ですが、とにかく、楽しかったですねぇ。一人で知らない山を歩き回ったり、農作業を終えたおばぁちゃんと、しばらく話し込んでいたり、降ったり照ったり、凝縮された時間でした。
コタチツボスミレ(シーボルト型)
 その間、あちこちで見かけた葉が小さいタチツボスミレが気になっていました。その翌週、久しぶりに、いがりまさし氏と諸々話していて、例の「コタチツボスミレ(シーボルト型)」だと、やっと思い出しました。自生地で思い出すべきですよね(笑)。改めて、ライデン大学分館(オランダ)収蔵の標本画像(第四十六 as Viola canina)と比べると、葉の形状は総じて一致!でも、想定外に葉が大きいのですね。
コタチツボスミレ(シーボルト型)
 アケボノスミレが持つ花弁の地肌のソフト感は、距や萼の形は・・・。現場で詳細な観察が不可欠なパターンでしたね(反省)。

寂しいことに、もう、来年のことを考え始めました。すみれ旅は「旅仕舞」かなぁ。まだ、行けそうな気もしますけれど。

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 少し困って、後日、「これ、何ですかね?」と相談してしまった個体の話です。撮影者は、自生地で近くに咲いていたヒメスミレサイシンの白花変種だろうと理解していたのですが、同様に近くで咲いていたアケボノスミレの白花変種という意見がありました。
ヒメスミレサイシン(白花変種)
 同じ自生地に咲く同じスミレサイシン類ですから、こんなことが起こります。花が完全に開花していたら、もう少し分かりやすかったのかも知れませんね。自分の第一印象はヒメスミレサイシンでしたが、先ず、画像をめいっぱい拡大して眺め回した訳です。
ヒメスミレサイシン(白花変種)
 当地のアケボノスミレは側弁有毛型です。この白花変種は無毛にも見えますが、開花が不完全なので確認しきれません。どアップで見ると、葉裏面の白い微毛の密度が違うと言えば違いますが、決定打に欠けますね。鋸歯の様子はヒメスミレサイシンに近そうです。
ヒメスミレサイシン(白花変種)
 アケボノスミレが持つ花弁の地肌のソフト感は、距や萼の形は・・・。現場で詳細な観察が不可欠なパターンでしたね(反省)。

引率いただいた地元の方が追跡調査していただけるとのこと。修正する可能性ありです。時々、感じる「旅行者の限界」ですね。

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アカネスミレ
 紫条がしっかりと目立っているアカネスミレが咲いていました。アカネスミレも、地域によって変化が多い種だと思っています。それから、都道府県で見ると、沖縄県を除く、全国各地に自生する普遍種であることが分かります。ただ、個体数が多い訳ではありません。
アカネスミレ
 花弁の色合いは、ローズ色に近い赤紫色系から青紫色系まで、かなり幅があります。花色が濃いか薄いかを基準に名前を使い分ける傾向は、余り好ましいと思っていないのですが、近年、ウスアカネスミレについては認めざるを得ないと思うようになりました。なにしろ、すぐ近くで濃淡の違いが明確な個体群が入り交じっていることがあるのです。大分県では、濃淡が数段階で混じって咲く群落を目にしました。
アカネスミレ

6月が目前です。観察から時間が経過して、出逢い報告という感覚ではなくなりつつありますが、しっかり記録しようと思います。

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 明るい法面にゲンジスミレが咲いていました。この種は花や葉の色合いがおとなしいところがあって、陽光が当たると、更に目立たなくなる傾向があります。今回、傘を使っておらず、現場でカメラのマイナス補正と、撮影後に少し補正(ガンマ補正)をしています。
ゲンジスミレ
 自生地で初めてゲンジスミレを観察できたのは、やはり、山梨県でした。その後、ありがたいことに山梨県内各地で観察できています。
ゲンジスミレ
 ところで、イヨスミレとゲンジスミレですが、日本列島に入って来たルートが異なり、前者は朝鮮半島系ルート、後者は満州系ルートという説がありました。育てると性質も違うという意見もあります。一方、山形大学の研究者が遺伝子比較をしたところ、違いが見つからなかったという情報があったそうです。なかなか一筋縄ではいかない様子ですが、大きな違いではないということですね。
ゲンジスミレ

ゲンジスミレの国内分布を見ると、改めて、極端な「隔離分布」だよねって感じます。どうして、こんなことになるのでしょう。

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ヒラツカスミレ
 一見、かなり個性的なエイザンスミレだろうか、と思ったのですが、少し葉の様子も違います。どうやら、ヒラツカスミレのようです。
ヒラツカスミレ
 一昔前、ヒラツカスミレと言えば、展示会で観察させてもらう対象か、園芸流通しているポット苗をイメージしていたものです。いえいえ、このようなフワっと魅力的な姿で、野山に自生していることがあるのです。いつも、「ひゃあ~、あるところにはあるんだなぁ!」と驚かされました。この交雑種系統は、多くの場合、稔性が見られます。長い長い歳月をかけて「戻し交雑」が繰り返されてきたことは、容易に想像できますね。その結果、自生地一帯では、少しずつ発現形が違う個体群が見られる可能性があると思っています。
ヒラツカスミレ

子供達が小さい頃、服や鞄がすぐ体に合わなくなるので「お下がり」という習慣がありました。今は「お上がり」が回ってきます。^^

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エイザンスミレ
 これは可憐なエイザンスミレたちですね。群馬県で観察した縦長の花冠を持つ個体群とは印象が違います。見慣れた姿に近いので、個人的に違和感が少ないのですが、それぞれ、色合いや醸し出す雰囲気がちょっとずつ違っていて、個性的ですね。
エイザンスミレ
 山梨県には、過去、何度も何度も訪れていました。単車で、山の様子を見ながら、あっちこっちと動き回る方式だったので、初めての自生地では、どこで撮影したのかが分からなくなることもあったのです。それで、18年程前には、米国メーカーであるガーミンのハンディGPSという機器を持ち歩いていました。現在、その機能をスマートフォンが受け持ってくれていますので、本当に助かります。
エイザンスミレ

当時のハンディGPSはTVリモコンよりも大きくて、重さもあり、バッテリー残量を気にしながら運用していました。

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マルバスミレ
 拙宅の狭い栽培棚を見て通り過ぎる方が、意外に多いようです。時々、「白い花がありますね?!」と驚きの声を掛けられました。白い花は園芸流通品だけでなく、一般的な自生品でも少なくないと、すみれ好きたちは知っています。できるだけ簡単に説明しますが・・・。
マルバスミレ
 マルバスミレは明るい緑色の葉と真っ白い花を持つ綺麗な種ですが、雨が降ってしまうと、地面の泥がはねて、せっかくの白い花弁に斑点が付着してしまいます。毎年、そのような姿をよく目にしました。個人的には「よく見かける種」に分類されますが、例えば、京都府RDBでは「絶滅寸前種」になってしまいました。多くの資料では青森県が北限とされますが、標本DBでは北海道にも稀有な記録があります。
マルバスミレ

多く栽培される庭では、夏が来る前に植え替えようと大忙しでしょうか。拙宅では、ちょっとずつしか、手が付きません(汗)。

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