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趣味のサイト「すみれの部屋@(花の写真館)」のすみれ通信「徒然草=つぶやきの棚」をブログで…---☆
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ヒカゲスミレ

 野山を歩いていますと、あれっ!と声が出そうになることがあります。「これって、ヒカゲスミレだよね・・・」、そんな感じでした。ソフトな乳白色の花をほんわかと咲かせています。確かにヒカゲスミレと分かるのですが、この時まで脳裏に蓄積された印象の塊と、少し違う存在でした。正確には、長野の疎らな林下で似たような個体を見たことがあるだけです。
 でも、良く考えてみますと、ここ函館は基準標本が採取された場所です。最も個体数の多い型が基準という訳ではないのですから、形式的には、このイメージが種全体の基準ということになります。いやぁ、おもしろいですね。改めて、基準標本の産地には出向いてみた方が良いなぁと思いました。


<紹介>趣味のサイト「花の写真館」は、基本サイトの「四季の山野草」、そこから独立した「すみれの部屋」「イカリソウの部屋」、サイドストーリー「野の仲間たち」等で構成されています。特に「すみれの部屋」には多くの方に訪問いただきました。サイトの一部「徒然草=つぶやきの棚」をブログで再現しています。
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スミレサイシン

 緯度が高くなるということは、低い山でも素敵なすみれたちに出逢うことができるということであります(納得)。起伏の少ない平坦な道を歩いて、さて、今から登るぞ!という角口に咲いていたのはスミレサイシンでした。花がしっかり咲いている時期にも葉がふにゃふにゃで、見ているとアイロンをかけたくなります。
 花の方も少し変わっているようです。何だろうと目を凝らしてみると、紅色の萼片が花びらに透けていて、遠目には花の中心部が紅色なのかと思いました。こんな色と構造の組み合わせもあるのですね。なかなか魅力的な姿をしているのではないでしょうか。思いもよらない美しさに出逢うことができる、こんな旅が止められません。


<紹介>趣味のサイト「花の写真館」は、基本サイトの「四季の山野草」、そこから独立した「すみれの部屋」「イカリソウの部屋」、サイドストーリー「野の仲間たち」等で構成されています。特に「すみれの部屋」には多くの方に訪問いただきました。サイトの一部「徒然草=つぶやきの棚」をブログで再現しています。
オオタチツボスミレ

 今年は「北へ」という計画を立てていました。開花の時期は前後しますので、1週間程度なら吸収できるようなスケジューリングを心がけるのですが、2週間の変化となると厳しいものがあります。直前の関東近隣でも開花が10日間は遅れているという情報がありましたが、この日、地元の天気解説では北海道全域で1か月前に戻ったような天候だと表現していました。でも、しばらく気温の高い時期もあったのです。
 気温はとにかく、丸一日「晴れる」という予報に気を良くして山を歩きまわることになります。まず、山麓の公園では、咲き始めたばかりながら、オオタチツボスミレが元気に花を咲かせていました。よーし!これならば何とか期待できるぞ。こちらも元気になってくるという訳です。(´ー`)


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フジスミレ、ヒナスミレ、フモトスミレ

 それぞれ良く似ていますが、こうして並べてみたら、特徴が際立って分かりやすそうですね。向かって左からフジスミレ、ヒナスミレ、そしてフモトスミレ、上から、白斑が入っているものと入っていないものの表面、そして裏面です。
 大きさの関係は絶対ではありませんが、まぁ、概してこんな感じでした。つまり、大きめのフモトスミレも時には見られるものの、平均すると、このような関係になると思います。鋸歯はどれも似た雰囲気ですが、葉の先端の様子はそれぞれ違っていて、ヒナスミレが一番尖っている感じでしょうか。白斑の有無で品種に分けられている場合がありますが、そのような分類の関係で捉えるより、ほくろやソバカスのように「あったりなかったりするものだ」と軽く考えた方が正解だと再認識しました。


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フモトスミレ

 フジスミレが咲く自生地には、良く似た葉を持つフモトスミレも自生しています。実は、フモトスミレの葉を先に見つけています。フジスミレを観察したのは一昔前のことでもあり、つい「フモトスミレの勘違いだったかなぁ」と悩んでしまいました。両者の葉はとても似ていますが、フモトスミレはかなり小さいことと、葉の先が鈍角であることで区別できそうです。
 花は明らかに違いますので、両者の花がそばで咲いていれば区別は更に簡単。でも、フモトスミレの方が少し花期が早く、フジスミレの周囲では葉だけになっていました。写真の花はちょっと高い場所で撮影したものです。ところが、そちらにはフジスミレの変種にあたるヒナスミレが咲いていました。少々「馴れ」が必要な自生地のようですね。


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フジスミレ

 なかなか良いタイミングで訪問することができないすみれがあるのです。それはフジスミレといいます。今回、連休最終日に標高の高い位置にある方の自生地を訪問してみました。天候も良く、例年であれば綺麗な花を見ることができる・・・はずでした。え、全く芽も出ていないって、どういうことですか。
 地元の責任者(実は、たまたま出逢った居住者さんですが)に伺ってみました。「今年は10日間ぐらい遅れているなぁ」だそうです。急遽、標高の低い方の自生地に回り込んでみたのです。ぎりぎりセーフということで勘弁していただけますでしょうか。太陽の光もぎりぎりで感度を上げて撮影しています。花の正面には回り込めませんでした。川っ淵ぎりぎりで、木の枝につかまって撮影しているのです(笑)。


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ナガバノスミレサイシン

 へぇ、ナガバノスミレサイシンって、こんな風にも咲くものですか。陽光を一杯に受けて伸び伸びと気持ち良さそうです。全体に大きなすみれですから、何か狭苦しそうに咲く姿をよく見かけますが、このような広々とした場所に咲く方が似合っていませんか。でも、一般的にはもっと湿気の多い日陰に咲くような気がします。
 あれ、おかしいですね。アケボノスミレとヒゴスミレは似た環境が好きですから、混在するのは分かりますが、ナガバノスミレサイシンが近い場所に咲いているのは少し変な感じ。きっと人間には同じように見えるだけなのか、確かに距離は3m程度しか離れていないのですが、前の2種は南斜面、ナガバノスミレサイシンは平坦な尾根に咲いていたのです。


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ヒゴスミレ

 背の高い杉の林道を歩いていますと、陽光が差し込む場所と日陰が、まるで白い波のように交互に打ち寄せてきます。その根元に咲くヒゴスミレの白い花は、日差しを受けて柔らかく輝いていました。
 これまで見た限りの話ですが、関東のヒゴスミレは自生数が少なくて稀にポツンと見かける類のすみれでした。嬉しいことに、この一画の南斜面ではまとまって咲いている姿が見られます。個々の花付きも良くて、時の過ぎ去るのも忘れて見入っていました。


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アケボノスミレ

 連休は絶好のお出掛け日和が続くと聞き、急遽、日帰り圏プランを物色していました。詳細は控えますが、ある情報をきっかけに、穴場的な山に出掛けてみました。なんと親戚宅の裏山です(笑)。
 快適なハイキングコースのわき道にアケボノスミレは咲いていました。もちろん、所々にポツポツと咲いていたのですが、これだけの花がまとまって咲こうとしているのを見ることは滅多にありません。孤高の貴婦人というイメージが一瞬で変わり、幼稚園児たちが楽しそうにお遊戯をしている姿のように見えました。そこでは木漏れ日がスポットライトとなって一人一人の顔を照らしていました。


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オオタチツボスミレ

 良い芳香を放っていたシハイスミレが記憶に残っていたところに、芳香の有無が個体によって異なるスミレサイシンにも芳香があったことから、同様であるオオタチツボスミレの花にも顔を近づけてみたのですが、これは無香でした。しばらくの間、くんくんすることが癖になりそうです(笑)。
 天候と相談しながらスケジュール調整をして、できれば海岸性のすみれたちも目にしたかったのですが、砂浜で雨がパラパラと降り始めたので、お土産と日本海の美味しいもの探しに切り替えました。楽しかった新潟の旅はオオタチツボスミレの話題で締めくくります。


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