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趣味のサイト「すみれの部屋@(花の写真館)」のすみれ通信「徒然草=つぶやきの棚」をブログで…---☆
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スミレ

 少し青みが強いスミレの蕾が膨らみ始めた頃の写真です。花びらが開いていませんが、色合いは想像できそうですね。スミレは幅広い環境に適応できたために個体数が多く、その結果、変化も多い種として知られます。それらの一部は園芸品種として流通しており、ほぼ同時期に開花するので、幾つかの型を並べて眺める楽しみがあります。まぁ、ほんわかとした風景でしょう。
 実際、野山をあちらこちらと歩き廻っていますと、魅力的な色合いや配色、多彩な形状の型に出逢うことがあります。交配に取り組んでおられる愛好家さんで、スミレ同士の交配を試している方がいました。花びらが大きいとか、覆輪があるなどの特徴を持つ優良株を親に選ぶと、その特徴が優性であれば魅力が増幅される可能性あり!ですよね。その上、子孫には稔性も期待して良いのでしょう。


<紹介> 花の写真館からすみれの部屋の一部コンテンツをブログで再現しています

<参考> 用途別に! 日本のスミレ増補改訂  スミレハンドブック  すみれを楽しむ
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スミレ

 この写真は少し青味が強い花を咲かせるスミレの種子が裂開したばかりの姿です。3心皮性だなぁと明白にわかる形態ですね。早速、種子の数を数えてみました。何度か数え直した結果、縦になっている部分に18個、向かって左斜めが25個、右斜めが20個、計63個に見えます。存外多いと感じませんか。
 このまま放っておくと飛び散ってしまいますので、茶封筒などの紙袋に入れておくのですが、パチン、ピチっと小さめながら鋭い音を楽しむことができます。スミレやホウセンカのような朔果には、細胞の膨圧と乾燥による収縮の力で種子を遠方に弾き飛ばす機構が備わっています。「膨圧」と言う言葉は耳慣れないと思いますが、植物細胞が形状を維持して植物体全体を支えるには欠かせない力です。あの細い茎で風に負けず立ち上がるパワーの源ですね。気圧で表現すると数気圧から数十気圧(!)に及ぶこともあるそうです。


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すみれの実生苗

 見た感じがモヤシにそっくりですが、春にまとめて播いた種子がそろって発芽した3月初旬の様子です。育てることは余りうまくないと思っていますが、ある程度は育てないと植物を知ることはできないという気持ちもあって、なんとか頑張っています(笑)。
 多くの種類というより、国内では観察できない外国種、通年観察したい注目種、可愛くてお気に入りの種と丈夫な基本種を中心に栽培しています。ため息が出ますが、今年もツマグロヒョウモンに悩まされました。夏場は一日2回の駆除が日課で、通算駆除数は軽く千匹を超えたでしょう。すみれらしくない外観のヒバントゥス・コミュニスも食べます。気温が下がって葉を伸ばしたヴィオラ・バンクシイは花芽を伸ばす度に食い荒らされます。ただでさえ厳しい夏越しに備えて、ある程度同じ種の苗も育てておく訳ですが、この作戦で正解でした。


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ムラサキコマノツメ

 このまま伸びてキュウリになるのではないか(笑)、という特徴的な形をしているのはムラサキコマノツメの果実です。小ぶりで細長く、例えば市販されているアツバスミレの園芸種などと比べると、果実の体積は半分程度しかないように感じますね。それでもムラサキコマノツメの種子は極めて小粒なので、数量的にはむしろ多く産み出されているのではないでしょうか。
 記憶の話で恐縮ですが、ムラサキコマノツメは採り播きした場合の発芽率も良好だったように思います。発芽率の良い種子を大量に飛ばしていたら、とても増えてしまうのではないかと心配になってしまいますね。そういう訳で、一度種子を入手した後は、特に意識せずに、毎年たくさんの花を楽しんでいます。


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オオタチツボスミレ(白変種)

 ヴィオラ・プベスケンスとは対照的な果実を実らせているのはオオタチツボスミレの白変種で、もう長く栽培しています。正確にはほったらかしに近い状態なのですが、それでも丈夫に育ち、勝手に代を重ねています。
 この果実は細長く、なんとなくスターフルーツに似ていて、畝が3つある独特の形状をしています。チラッと見ても心皮が3枚だと分かる形状ということでしょう。閉鎖花もたくさん上がるので、管理が良ければ種子をしっかり入手できるはずですが、いつも多くは飛ばしてしまいます(笑)。その結果、ふと、気付けば、あちらこちらの鉢からオオタチツボスミレの子供たちが元気に生えてくるという訳です。


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ヴィオラ・プベスケンス

 今年の栽培棚で、まるで発見でもしたかのように感じたヴィオラ・プベスケンスの果実のお話をもう一度。何度も観察されている方には普通の出来事なのでしょうが、なにしろ、学名通りの真綿で包んだような果実が弾ける様子を初めて観察できたものですから、一度の登場ではもったいないと感じてしまった訳です。
 黄色いすみれは難しいという先入観から栽培したことはなかったのですが、開花までは特別に難しいという程ではありませんでした。ただ、夏に地上部が完全に消えてしまいましたので、これからどうなるのか不安です。一定量の種子を確保できました。採り蒔きの種子からは発芽しなかったようですが、来春、残りを改めて蒔いてみようと思います。一つぐらいは発芽するかもしれません。


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ヴィオラ・ラブラドリカ(リヴィニア)

 栽培についてはボチボチという程度なのですが、それでも春の栽培棚には多彩な花が咲きました。こんもりと葉が茂っているのはヴィオラ・ラブラドリカ(リヴィニアナ)です。「銅葉すみれ」、「雅すみれ」などという和風な名前で流通しているので妙な感じですが、れっきとした舶来(外来)種、和風なイメージがある洋種ですね。(#^.^#)
 雪が降る頃から、花を咲かせて店頭に並ぶ耐寒性の強い種ですが、一方、資料では耐暑性もあると言われています。でも、実態として夏には葉がカラカラになって、悲惨な姿になってしまいますね。写真はまだ寒さを感じる時期の姿ですが、越冬した葉と新しく伸びた葉が共存していることがわかるでしょうか。やはり、この時期が無理がなくて一番気持ち良さそうに見えます。


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ミスズスミレ

 散歩の歩数を稼ごうと隣町のショッピングセンター辺りまで足を伸ばすことがあります。春は、ついつい園芸コーナーをうろついてみるのですが、3月にはすみれたちのポットも登場します。白い花びらに独特の紫色が滲んでいる花は、スミレと南西諸島の似たすみれたちとの組み合わせによる人工交配種で、栄花園さんから流通しているミスズスミレと命名されたグループの一つ『雪千鳥』です。
 両親の長所を合わせ持つ、花期が長くて育て易い優秀な園芸品種です。特に、この『雪千鳥』は花が大きくて、花びらの裏側に滲む紫色がとても美しいと思います。残念ながら、ちょっと画質が微妙ですが、少し距離のある散歩なので一眼レフを持ち歩いておらず、ケータイで撮影した写真を使用しました。そのつもりで見ると性能が向上したものだなぁと思います。


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パンジー

 夏が過ぎ、まだ気温が20度前後という時期は、すみれたちが最も目立たない時期かも知れません。でも、庭を見ると、なんとか夏を凌いだ株から閉鎖花が上がって種子を飛ばしています。涼やかな風が吹いてホッとしたのでしょう。
 これからパンジーやニオイスミレの登場となるのですが、一般にパンジー登場にはもう少し時間が掛かります。実は隣町にパンジー農家のビニールハウスがあるのですが、先日、通り掛かった時の様子ではやっと本葉が出て定植したばかり。出荷にはまだまだというところでしたが、10月中旬には高原育ちのLR系から店頭に登場することでしょう。


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ニオイタチツボスミレ

 アカネスミレと同様、地方自治体が管理する緑地帯に咲いていたニオイタチツボスミレです。う~ん、昔、この辺に咲いていたかなぁ?!記憶の端を辿ってみても出て来なかったので、過去の写真を引っ張り出して探したところ、確かに咲いていたようだとやっと思い出す始末。曖昧な記憶力に、ちょっと落胆してしまいました(笑)。
 少しだけ姿を見せているタチツボスミレを含めて、計3種類のすみれたちが復活したと理解して良さそうです。他のすみれについて思い巡らしてみたのですが、少し離れた場所にマルバスミレとヒメスミレが咲く一角があったことを、今度は思い出しました(笑)。ご存知の通り、マルバスミレは移動しますので、いつか、近隣に顔を出したら嬉しいですね。


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