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趣味のサイト「すみれの部屋@(花の写真館)」のすみれ通信「徒然草=つぶやきの棚」をブログで…---☆
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ゲンジスミレ

 二度目の登場になるゲンジスミレです。前回は、やっと夕方に見つけたという話でしたが、今回は、既に咲いていることが分かっている晴天の自生地に、翌日の昼になって撮影目的で再度やってきた話です。
 葉が暗い色なので、昼の方が撮影しやすく、おとなしい花の色もしっかり出ると期待した訳ですね。この花びらの色ですが、ピンク色というより、極めて淡い小豆色と表現した方が妥当ではないかと思っています。右下に見える開花前の花びらをご覧いただければ分かりやすいかも知れません。しっかり開花した花の表面はかなり白っぽくなります。
 葉にうっすらと白い斑が見えていますが、これをもってフイリゲンジスミレと表現してはいけない事情があります。中国や朝鮮半島に分布する母種には和名があって、これがフイリゲンジスミレなのです。普通の命名感覚ではありませんが、仕方がないのでしょうね。


<紹介> 花の写真館からすみれの部屋の一部コンテンツをブログで再現しています

<参考> 用途別に! 日本のスミレ増補改訂  スミレハンドブック
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フモトスミレ

 なんだか寒そうに首をキュッと縮こめているのはフモトスミレです。葉の表面側に薄い白斑が見えていますから、フイリフモトスミレと呼んで良いのかも知れません。まぁ、境界線付近の個体は撮影者の感覚で呼ぶことにしましょうね。
 この個体は分かりやすい姿ですが、神奈川から静岡辺りではヒメミヤマスミレ風、まだ延び切っていない頃のニョイスミレ風の個体が混在していて、悩んでしまうことが少なくありません。実際、ヒメミタヤスミレをフモトスミレとして紹介しているサイトは少なくないようです。当サイトにしても怪しい部分を含んでいるかも知れません。微妙な変化もありますから、花で見極めることは難しいところでしょう。
 未確認ですが、この個体は東日本型などと呼ばれる型ではないかと思います。西日本型はもう少しスッキリした印象ではないでしょうか。大きく東とか西とか言われるだけであって、地理的な境界線が明確なのかについては認識が不十分です。


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<参考> 用途別に! 日本のスミレ増補改訂  スミレハンドブック
キスミレ

 一昨日、友人からキスミレがいっぱい咲いているとメールが届きました。どうやら、以前よりもう少し標高の高いところまで登ったようです。
 実は、その場所、初キスミレを観察できた場所だと記憶しています。すみれ仲間と登ったのですが、この山を知る先達が夕方から登ろうと言うので慌てて止めたことを記憶しています。「大丈夫!」との言でしたが、翌日、改めて登って皆がヘロヘロになり、とても大丈夫ではありませんでした(笑)。
 今年、同エリアのキスミレを最初に観察してから既に3週間経過しています。今が満開とのことですから、かなり標高差があることを物語りますね。
 少し前に母親を伴い阿蘇にキスミレを見に行ったのですが、同じ火山である富士周辺にも咲くという説明をしました。自生株数がまるで違うだけでなく、阿蘇ではキスミレが山を支配しているかのような咲き方ですが、富士では他のすみれたちと住み分けていて、少しほのぼのとした感じですよね。


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マルバスミレ

 今年はマルバスミレとの出逢いが多いようです。それから比較的に端正な花が多くて撮り甲斐がありました。
 友人に「あまり葉が丸くないことも多い」という話をしましたら、納得できないような顔をしていました。山の麓では余り見られないフモトスミレ、特に小さくないコスミレなんて代物もあります。トウカイスミレやフモトスミレの方がずっと小さいですから(笑)。
 少し情報も語りますと学名のV. keisukei は日本初の理学博士、伊藤圭介氏に献名されました。なんと彼はシーボルトの弟子なのです。日本にリンネの植物分類法を知らしめ、「雄しべ」等の言葉も生み出した人物で、マルバスミレの他にも、イワチドリやスズランなどの学名にも名前を残しています。
 初めて意識した白い花を咲かせるすみれでした。パンジー以外で白いすみれがあるなんて、まだ知らなかった頃の話です。黄色いすみれに憬れるのは、更に後の話になります。


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エイザンスミレ

 空中湿度が高く、周囲より気温が低く保たれている木陰で、ほぼ真っ白なエイザンスミレが美しい姿でたたずんでいました。花の中央部はヒカゲスミレ風に黄緑色をしており、距もほぼ白色です。
 エイザンスミレにも白変種はありますが、これは葉柄に赤みが見られ、花びらには紫条もあって、白変種とは違いますね。でも、普通なら花のどこかに紅色が見られるものですが、その気配がまるでありません。
 夢中になって撮影していました。でも、実はとても狭い崖のような場所に咲いていて、もう一歩下がるとか、位置を変えるいう自由が制限されていて、四苦八苦しながら撮影しています(笑)。
 とても清楚なイメージのエイザンスミレですよね。過去のストックを探してみたのですが、このイメージの花は初めてだと思います。上の方にも咲いていたという情報がでしたが、結局、探し出せませんでした。でも、ここでは楚々としたヒナスミレも撮影していて、嬉しくなる自生地です。


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トウカイスミレ

 さて、また夕日と追いかけっこでトウカイスミレの自生地にたどり着きました。先週の様子では、まだ花は咲いていないだろうという予測の一方で、それでも一輪なら咲いているかも知れないという期待があったのです。
 今日は3人連れになって、地面を這うようにして探してみました。カラカラに乾いた昨年の落葉の下から小さな葉が顔を出しているのですが、花は見当たりません。やっと1mm程度になったばかりの蕾を見つけたところで、諦めムードが漂います。その時、連れが「あれー!」みたいな声を出すので、その方向を確かめてみると、おや、白い花が一輪咲いているではありませんか。
 友人は2年越し3度目で、やっとトウカイスミレの花を目にすることができたのです。とても小さいのですが、写真では大きさが今一つピンと来ないことでしょう。花の後ろの丸い葉が直径約11mm、手前の葉になると直径約7.5mmというところです。


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アカネスミレ

 前日の夕方に辿り着いたゲンジスミレが咲く丘にはアカネスミレも咲いていました。太陽に向かって緩やかな斜面ですから、陽だまり好きなすみれたちが多く咲くのですが、意外にも目立たちません。すみれたちにとっては得難い自生地なのでしょう。
 連れが、この山の地主さんと話したようで、下の斜面の方がすみれが多いと説明したとか。昔、そこも探索したので、ちょっと疑問が湧きあがります。もしかすると、さらに下方の話をつい口にしてしまったのかも知れません。そこには日陰が好きなすみれたちの自生地があるのです。
 この明るい方の自生地にはタチツボスミレやヒゴスミレ、アケボノスミレも見られます。もう少し時間が経つとエゾノタチツボスミレも出てくるので一粒で何度もおいしい丘ですね(笑)。更に、近隣にはエゾアオイスミレ、ナガバノスミレサイシン、ヒナスミレ、イブキスミレ、エイザンスミレと次々に咲き出す嬉しい場所で、頻繁に訪ねてみようという気持ちになる訳です。


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ヒナスミレ

 目的のある人しか通らなくなった古い道には楽しいことがいっぱいあります。まだすみれたちなどが咲き出していないかのように見える静かな林にも、よく目を凝らせば幾つかのすみれが見られます。きれいなイブキスミレの近くには、かわいいヒナスミレも咲いていました。
 やはり、可憐と言えばヒナスミレが筆頭に挙がりますね。ただ、葉が傷んでいます。良く見ると、花びらも欠けているような・・・。しばらく観察していましたので、実は犯人を目撃しています。小さくて黒いケムケムさんでした。写真も撮影していますが、嫌いな方もいらっしゃるでしょうから、今回は持ち出さないことにしました(笑)。
 先週来、ヒナスミレの特徴的な葉を多く見かけましたので、近隣の自生数はボチボチ多いようです。でも、タイミングの問題なのでしょうが、花はやっとここで見かけました。とても嬉しくなりますね。


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イブキスミレ

 少しご無沙汰のイブキスミレに逢いに来ました。相変わらず、おきれいで!(笑)
 ご無沙汰と言いましても、昨年、群馬県で行われたイベントに参加させていただき、少し雰囲気の異なるイブキスミレを観察してきました。やはり、地域変化を見比べるのはおもしろいですね。
 さて、撮影地は近隣に幾つかある自生地の中で少し標高の高いポイントです。過去の記録では、既に葉がこんもりとして花が真っ盛りだろうと想定していたのですが、現実にはまだ咲き始めたばかり。周辺は早春の様相です。先週も感じたのですが、わずかな標高差や太陽との位置関係で、植物たちの生育度合いがまるで違っているようです。後で知ったことですが、若干低い位置にあるポイントの方では良く咲いていたとか。例年ならば、既に花を終えている時期でもあり、近くまで行きながら、残された太陽の時間からスルーしてしまいました。少し残念でしたが、多くの美しい花に出逢っているのですから、贅沢を言ってはいけませんね。


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ゲンジスミレ

 最初に到着したポイントでも幾つかの種が咲いていたのですが、重複もあり、全てを紹介していると先に進めません(笑)。この日は太陽の位置を気にしながら、慌てて次のポイントへ移動します。
 少し迷って、ぎりぎり順光が期待できそうな場所へ急ぎます。夕方の赤みを帯びた光線が斜めに差し込む頃、やっと見つけたのはゲンジスミレでした。嬉しいことに株数が増えているような気がします。源氏物語からの命名にしてはおとなしい姿だと思います。明るく乾燥した斜面に咲いていることが多く、枯れた草や落葉に埋没するように静かに咲く花も葉も決して目立ちません。おそらく、そこの咲いていると知らなければ、見過ごすこともあるでしょう。でも、ここは少しの運に恵まれて、偶然に見つけた自生地です。
 周辺には他にもいろいろなすみれたちが同居しているのですが、ここには翌日に改めて訪れることになりますので、幾つかは後日登場します。


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