忍者ブログ
趣味のサイト「すみれの部屋@(花の写真館)」のすみれ通信「徒然草=つぶやきの棚」をブログで…---☆
<< 2025 / 01 / 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
[104] [105] [106] [107] [108] [109] [110] [111] [112] [113] [114]
シソバキスミレ

 こぢんまりした姿で小さな黄色い花を咲かせているのはなんでしょう。説明札によるとシソバキスミレだそうです。ふ~む、シソバキスミレというと、もう少し焦げた茶褐色とも濃緑色ともつかない鈍色をしているのですが、まるで一般の土壌に馴化して先祖返りをしてしまったような姿ですね。残念ながら自生地では未見で、比べている相手も以前に育てていた植栽品ですから、ピントのずれた話かも知れません。
 ライティングの影響もあったので、これでも頭の記憶を頼りに若干濃いめに調整してみたのです。記憶で色合いを再現できるのかどうかは微妙ですが、なんとか実際に見た色合いに近くなったと思います。こんなことをしていると実感するのですが、やはり、自生地で観察して自然の中で育った自生品の姿を記憶の棚に収めたいものですね。


<紹介> 花の写真館からすみれの部屋の一部コンテンツをブログで再現しています

<参考> 用途別に! 日本のスミレ増補改訂  スミレハンドブック
PR
ムラカミタチツボスミレ

 どうやら、ムラカミタチツボスミレということでした。なにしろ、これって分かり難くって(苦笑)。オオタチツボスミレ風で距が白くなかったら、一応、ムラカミタチツボスミレでは?と疑ってみることにしています。写真では見辛いのですが、困ったことに距は白っぽかったような・・・。花は、確かにオオタチツボスミレというより、マルバタチツボスミレを大きくした感じですが、これら同属間の交雑種は複雑に混血している可能性がありますので、自生地で周辺の親たちの顔を見ながら判断するのが筋なのでしょうね。加えて、タチツボスミレの姿は千差万別ですから、両親の特徴が極端に出ていない限り、植栽品で判断できるような自信が湧いてきません。


<紹介> 花の写真館からすみれの部屋の一部コンテンツをブログで再現しています

<参考> 用途別に! 日本のスミレ増補改訂  スミレハンドブック
ムサシノスミレ

 今回は少し厄介な位置づけのムサシノスミレです。タチツボスミレから距がなくなったらムサシノスミレ(笑)なのかどうか、よく分かりません。品種でもなく、俗称と理解するべきものらしいです。この花を見ていて感じるのですが、下向きで無距というだけで「すみれらしさ」が大きく欠落するものなのですね。
 この株の花は全て同じ状態です。遺伝的に固定しているのだろうと推測していますが、情報らしい情報はほとんどありません。花びらの色合いが濃い薄いという違いだけで正式に品種名があったりする世界ですが、これだけ形状的な違いがあっても、ただの「変化」扱いというところが不思議になります。それなりの個体数が必要なのでしょうか。数年前、小さいコブのような距を持つムサシノスミレを拝見しました。距が延びる唇弁がないのかと思っていたのですが、退化とか矮化に近い現象なのかも知れませんね。


<紹介> 花の写真館からすみれの部屋の一部コンテンツをブログで再現しています

<参考> 用途別に! 日本のスミレ増補改訂  スミレハンドブック
オオバタチツボスミレ

 当日のメモが欠落しているのですが、これはオオバタチツボスミレで良さそうです。でも、おとなしい印象ですね。小さめの鉢で育ったためなのでしょうか。種子から育てたことがあって、その時は深さのある大きめの鉢を選びました。しっかり、太い茎が立ち上がってくれた記憶があります。
 もう一昨年のことになりますが、北海道の道東でも観察できました。その時まで、オオバタチツボスミレは高層湿原で澄まして咲いているイメージだったのですが、それが大きく崩れることになります。何しろ、津波が来たら埋まってしまうような砂州に、クロユリやタンポポと混在して大量に花を咲かせていたのです。生育に必要なのは「標高」ではない、これは明らかですよね。思い込み、イメージで理解してはいけないと反省しました。


<紹介> 花の写真館からすみれの部屋の一部コンテンツをブログで再現しています

<参考> 用途別に! 日本のスミレ増補改訂  スミレハンドブック
サツマスミレ

 浜栄助氏の「日本のすみれ」に登場するサツマスミレです。書籍に記載されている自然交雑種という位置づけだった種を、現実に観察することができました。ツクシスミレとニョイスミレという組み合わせです。有茎種という点では共通ですが、お気づきの通り、節(類)が異なる異節間交雑種ということになります。
 花色として比較的に紅色が濃いようですね。地色は乳白色で紅紫色の筋が極めて多く入っているという印象でしょうか。花の中心に向かって白くなっていき、中心部が薄く黄緑色になる点はツクシスミレの形質なのだろうと思われます。花全体の形状はニョイスミレに近いかも知れません。実は、通販流通していることがわかり、「栽培容易」という注釈が付いていました。全体に毛が多いのですが、それでも可愛らしさが勝る逸品ではないでしょうか。


<紹介> 花の写真館からすみれの部屋の一部コンテンツをブログで再現しています

<参考> 用途別に! 日本のスミレ増補改訂  スミレハンドブック
公開講演会

 昨日、東京大学の弥生キャンパスまで公開講演会を拝聴するために出掛けました。テーマは「生物多様性観察・評価・予測研究の最前線」。おもしろかったのです。半数は若い方の発表でした。
 やはり、気になるのは遺伝子解析の話題です。10年余り前に行われた「ヒトゲノム計画」 は巨大国家プロジェクトでしたが、現在は一研究機関で2週間もあれば実現できるそうです。そんな技術で、採取またはハーバリウムに保管されている標本を次々にシーケンサーにかけて、膨大な量の解析結果を用いて分析を行う。これは贅沢の極みかと感じられましたが、若い研究者が事もなげに説明する訳ですよ。時代は着実に変わっていますね。その研究者が「目には見えない変化(生物進化)が(常に激しく)起きている」と語っていました。毛が生えたり、葉が厚くなったりすることだけが進化ではなく、代謝や休眠能力など、見た目ではわからない部分こそが重要なのかも知れません。


<紹介> 花の写真館からすみれの部屋の一部コンテンツをブログで再現しています

<参考> 用途別に! 日本のスミレ増補改訂  スミレハンドブック
アツバスミレ

 これは巷で2色咲きとか、パンダ咲きとか呼ばれているアツバスミレでしょうか。たまたま、昨年の早春に店頭で見かけて買ってしまったアツバスミレと少し似ています。ただ、葉の様子や色の配色が少し異なり、2色咲きのアツバスミレと言っても、いろいろな型があるのだなぁと感心させられてしまいました。
 葉表面の光沢が明確ですね。海に近い場所で潮風に鍛えられたからか、クチクラ層と呼ばれる保護機能を持つ表層が厚くなって、光沢を帯びるということなのだそうです。このクチクラ層ですが、実はシャンプーのCMに登場するキューティクルのことです。そのように言葉を置き換えると、すんなり理解しやすいかも知れませんね。


<紹介> 花の写真館からすみれの部屋の一部コンテンツをブログで再現しています

<参考> 用途別に! 日本のスミレ増補改訂  スミレハンドブック
タチスミレ

 新しい年が始まりました(このメッセージは少し前に書き込んでいますが・・・)。昨年は昨年で気合いを入れて歩き回ったつもりですが、まだまだ足りない気がしています。この不足感はどこから来るのかなぁと考えることがあります。もしかしたら、どれだけ歩いても同じなのかも。まぁ、無理せず、気負わず、楽しむのが信条です。


<紹介> 花の写真館からすみれの部屋の一部コンテンツをブログで再現しています

<参考> 用途別に! 日本のスミレ増補改訂  スミレハンドブック
アワガタケスミレ

 おお、確かにアワガタケスミレですね。昨年の春に自生地を訪ねてじっくり観察してきたものですから、見間違えることはありません。目的の山がまだ残雪だらけとの情報があって迷っていたのですが、付近の山地でも見つかるとの話をいただき、雪を踏むことなく観察できました。
 花はナガハシスミレと同様、距の長さや花びらの様子に幾つかの変化があるようだと思います。距がしっかり長い個体もありますが、この植栽株の距はタチツボスミレ程度という感じですね。自生地で観察した個体はほぼ中間で、花に赤みが強い姿でした。やはり、明確な特徴は丸くて平たい葉の方です。艶があって、これで醤油色をしていたら堅焼きせんべいです(笑)。春、地上部が展開してから雪に降られるなんて当たり前の話ですが、そんなことがあっても被害は少なくて済みそうですね。


<紹介> 花の写真館からすみれの部屋の一部コンテンツをブログで再現しています

<参考> 用途別に! 日本のスミレ増補改訂  スミレハンドブック
アカバナスミレ

 毎年恒例になりましたが、花がなくなる冬場に、各地で行われたすみれの展示会から印象に残ったスミレたちを選んでリヴューしています。これって、楽しくて、意外に勉強になるのです。
 最初に登場するのはアカバナスミレ。殊更にじっくり拝見させていただきました。う~ん、何気なく山で出逢ったら少し色が濃いめのエイザンスミレと認識することでしょうね。幾つかの資料では葉がヒゴスミレ風にほぼ五全裂していると言われ、四国で観察できた葉も分かれていました。ところが、この植栽株ですが、エイザンスミレ風に三裂してから更に分かれています。色合いという要素は主観的になりがちですので、この辺の形態的特徴が明確でないと困ってしまいますね(笑)。


<紹介> 花の写真館からすみれの部屋の一部コンテンツをブログで再現しています

<参考> 用途別に! 日本のスミレ増補改訂  スミレハンドブック
最新コメント
[01/01 アッキーマッキー]
[05/26 ぐーちゃん]
[05/25 ぐーちゃん]
[05/10 ぐーちゃん]
[03/21 KLX]
最新トラックバック
ブログ内検索
プロフィール
HN:
NYAN
性別:
男性
自己紹介:

すみれ大好き人間やってます

忍者あど
登録サイト
カウンター&アクセス解析


忍者ブログ [PR]