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趣味のサイト「すみれの部屋@(花の写真館)」のすみれ通信「徒然草=つぶやきの棚」をブログで…---☆
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コミヤマスミレ

 コミヤマスミレは高尾山で初めて出逢ったすみれです。新井二郎氏の「すみれの詩」では「名の由来はどこから?」と疑問符が付いて紹介されていますが、確かに深山に咲く性質でもなく、ミヤマスミレにも全く似ていません。
 高尾山では、半日陰というより撮影に苦労するほどに暗い場所で咲きますが、それが脳内でデフォルトになっていたため、四国や九州で明るい場所で出逢って驚いた経験があります。共通点は水が滲み出て流れる斜面、法面ということであって、暗いことではなかったことが分かりました。書籍情報や第一印象に翻弄されていた訳ですね。複数の自生地で確認することが大事だと思います。


<紹介> 花の写真館からすみれの部屋の一部コンテンツをブログで再現しています

<参考> 用途別に! 日本のスミレ増補改訂  スミレハンドブック
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キスミレ

 1989年に初版が発行された新井二郎氏の「すみれの詩」を読み直していました。新井氏、40歳代前半の著作です。こうした内容の書籍はどんなカテゴリに分類するのでしょうか。すみれを素材にした「エッセイ」かも知れませんね。
 このキスミレは、新井氏を講師に迎えた自然観察会に参加した際に撮影しました。ごついカメラを持参の参加者が多い中で、キスミレに向ける新井氏のシンプルなカメラが印象に残っています。この翌日、キスミレを求めて大分に飛ぶことになるのですが、自生地について、新井氏と少しだけ話したことも印象的に覚えています。因みに「すみれの詩」にキスミレのページはありません。


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シロスミレ

 白いすみれの話が続いていますが、今回も白い花を咲かせるすみれ、その名も「シロスミレ」を登場させました。標高1,000m級の高原に分布すると表現されることが多いのですが、本質的には「標高」に基準があるのではなく、自生地の平均気温が大事なのでしょうね。
 やはり、日本が分布の中心という種ではないようで、基準標本はシベリア産であり、英語名はChina violetであることからも分かる通り、大陸の寒さ厳しい環境で見られます。ただ、大陸の情報にはシロコスミレなどが混同されている例も多いようでした。
 自生地で見れば、むしろ、日本は南端に当たりそうですね。残念なのは、ブログなどの情報に誤りが極めて多いことです。有名なサイトでも、写真がスミレの白花変種だったり、北米産の園芸種だったりすることが多いので留意していただくしかありませんね。


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<参考> 用途別に! 日本のスミレ増補改訂  スミレハンドブック
ミヤマスミレ

 ~国境の長いトンネルを抜けると雪国であった~、小説の書き出しに登場するトンネルの上で咲くミヤマスミレです。まだ雪が解けきらない草原に一気に咲きだすスプリング・エフェメラルたちに混じって、赤紫色のすみれが一面に拡がっている姿に、うわぁ~!と声が出てしまいました。
 後にも先にも、これ程に花数が多い群落を見たことがありません。匍匐枝で増える性質でありながら、ポツリポツリと生えていることも多いようです。北海道は別として、深山に咲くすみれですので、なかなかお目にかかれません。何らか、ミヤマスミレの話題に触れることがあると、この自生地を思い出すのです。


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オキナワスミレ

 沖縄本島のオキナワスミレです。シマジリスミレと比較すれば、学名は Viola utchinensisViola okinawensisで、ややこしいことに前者がオキナワスミレです。自生地が隆起珊瑚の崖である点は共通ながら、一方は内陸部、他方は沿岸部。全体に似た印象があるけれど細部では違いがあり、では近縁種かというと、実は別のグループレに属すとされるのが、これまでの一般認識でした。
 ところが、最新知見で両者は少なくてもタチツボスミレ類に近い同じグループに属すことが判明しています。ウラジロスミレ類ではなかったことになり、結果、オリヅルスミレは国内で仲間を失ってしまいました。


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シマジリスミレ

 沖縄本島のシマジリスミレです。未使用で良い感じの写真を選んだら、花がありませんね(笑)。隆起サンゴの岩場というか、垂直な壁の隙間という極めて独特な環境に生えるすみれです。
 同じ沖縄本島に自生する固有種であるオキナワスミレとは別のグループとされています。しかしながら、植物体全体の外見や生育する環境も含めてシマジリスミレと似ています。育てている方の意見では、何年か経過すると見分け困難になることさえ、あるのだそうです。近縁種なのでは?そんな疑問が湧いて来てしまいますね。


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ツクシスミレ

 たまたま「半日の時間的余裕」と「ついで」があり、都内のツクシスミレに逢いに出かけてみました。早いもので、もう、それなりの花数があり、これから、1ヶ月程の間、花を増やし続けます。
 どのような経緯で、この植物園に南方のすみれであるツクシスミレが根付くことになったのかは定かではありませんが、毎年しっかりと花が咲き、園内の自生ポイントも増えています。今回、これまでに見ていない園内の西端でも見かけました。


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オオバタチツボスミレ

 快晴のオホーツク紋別空港に降り立ち、海岸線に沿って知床半島を越え、根室から釧路湿原まで大きく巡る旅をしました。実に楽しくも実りある時間だったと思います。また、幾つかのすみれのイメージが崩壊した瞬間でもありました。
 特に高層湿原に育つものだと思い込んでいたオオバタチツボスミレに、海岸草原で本当に出逢うことができた瞬間は、驚きというよりも呆気にとられたものです。ハマナスやタンポポと同居するオオバタチツボスミレ。確かに標高が生育条件であるはずはなく、尾瀬などの高層湿原と道東の海岸草原は平均気温や土壌水分、日照条件などが似ているのかも知れません。


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ヤエヤマスミレ

 すみれを訪ねる旅で出掛けた旅先の内、最も遠い場所と言えば、ヤエヤマスミレを主眼として計画した西表島でしょう。その次の場所はイシガキスミレの石垣島ということになります。蛇足ですが、イリオモテスミレという品種がヤエヤマスミレの自生地周辺で見つかるのではないかという僅かな期待を持っていたのですが、残念ながら、見つかりませんでした。
 辿り着くにはマングローブが茂る川をカヌーで遡り、サガリバナが落ちているジャングルをドキドキしながら歩くのです。本島では植物の蔓を頼りに崖を登ったり、一脚を杖にして隆起珊瑚礁の波間を歩いたり、沖縄は冒険感覚満載でした(笑)。


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シロスミレ

 もうずい分昔になりますが、長野県に詳しいすみれ好きの先輩の先導で、初めてシロスミレを目にしたのは、なんと高速道路の出入口付近!まぁ、「高速道路自体がとても標高の高い位置を走っている」ということに違いありません。
 1,000m以上の高原で初夏に咲く美しいすみれというイメージ固まってしまった後、突然、北海道の湿原で出逢ってしまった時は仰天してしまいました。GPSが示す標高は18mでしたから、高原という言葉とは無縁ですよね。できれば、北海道に自生するというシロスミレの白変種や、タイミングが合わずに出逢えていないホソバシロスミレを観察してみたいものです。


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