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趣味のサイト「すみれの部屋@(花の写真館)」のすみれ通信「徒然草=つぶやきの棚」をブログで…---☆
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ハツネスミレ

 日当たりが良いとは言えない住宅地の栽培棚でも、開花のピークは過ぎようとしています。しばらく、栽培鉢数を減らしていたもので、生命力が強い種と、ここ2~3何年間に購入した種だけになってしまいました。
 その前者に当たるハツネスミレが、あちこちで開花しています。早くから咲き出して、遅くまで咲いている花期の長い種です。その間に大量の種子を放出して、力尽きたかのように一気に消えてしまう傾向があります。

ハツネスミレ

 スミレ属の草本は、一般に多年草ですが、この種を見ていると、冬には地上部のみならず、地下部分も消えて、越冬はしていない様子ですね。事実上の一年草とみなしています。
 さて、このハツネスミレをよく見てもらえば、小さいパンジーの仲間(メラニウム属)ですね。実は、極く小輪タイプや、ラビットなどと呼ばれる細弁タイプの園芸種ビオラにとって交配親に当たります。

ハツネスミレ

 毎日、「今日は日光で咲いている」、「明日はどこまで」と心で追いかけるばかりです。


<紹介> 花の写真館からすみれの部屋の一部コンテンツをブログで再現しています

<参考> 用途別に! 日本のスミレ増補改訂  スミレハンドブック
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オクタマスミレ

 キスミレが咲いているということは、それに見あうだけの平均気温に達していたということですよね。それなら、もしかすると…、ということで、もう一つの自生地まで出向いてみることにしました。
 わぁ、オクタマスミレが咲いているじゃないですか!
 少し雲が出て太陽が隠れたため、差し込む弱い陽光を待ちながら撮影しています。この一画にはオクタマスミレであることを示す独特の葉が多かったのですが、結果として、この一画でしか見つけることができませんでした。

オクタマスミレ

 その周辺で両親であるヒナスミレやエイザンスミレの姿がたくさん見られたことに気を良くして、丹念に探してみたのですが、残念ながら、見つけることができませんでした。
 以前、もう少し多くの個体を観察できました。おそらく、出揃うには、もう少しの時間が必要なのかも知れませんね。今回、これで満足すべきでしょう。

オクタマスミレ

 予定より遠くまで来てしまったので、余り深追いをせず、帰路に就こうと考えつつ、お話はもう少し続きます。


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<参考> 用途別に! 日本のスミレ増補改訂  スミレハンドブック
アルガスミレ(スミレ型)

 すみれの展示会で初めて拝見していた交雑種を、ポット苗として久しぶりに目にして、また、ついつい購入してしまいました。栽培が下手だという自覚が足りませんね。^^
 久しぶりなもので、これって、どんな素性だったっけ?!という状態でした。ははぁ、スミレとサクラスミレの交雑種ですか。確かに、サクラスミレが咲くような高原でスミレを見かけることはよくあります。

アルガスミレ(スミレ型)

 環境で考えればの話、シロスミレとスミレの組み合わせであるキリガミネスミレを観察しているので、その近辺で目にしていたかも知れませんね。この花の様子なら「怪しい」と思ったかなぁ。葉っぱの方では無理だったでしょう。
 植物体や花径*ではサクラスミレの方が大きい訳ですが、染色体数で比較すると、サクラスミレとスミレは2:1で、スミレの方が多いという関係です。全体の印象は染色体数の多い方に引っ張られているように見えますね。

アルガスミレ(スミレ型)

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ウンゼンスミレ

 ウンゼンスミレのポット苗が店頭に陳列されていました。Niibune nursery(新舟ナーセリー)さんのブランドです。すぐ、新舟新聞の記事を思い出しました。最近、記憶がいいかげんになっているのですが(笑)、すみれに関する情報は妙に覚えているのですね。

ウンゼンスミレ

 記事の冒頭を引用しますと『先月、鎌倉の石井大先生からものすごい交配種が送られてきた。<中略>その送られてきた包みを開けてビックリ!苗とたくさんの種子が入っていました(2009/6/23)。』とありました。それがウンゼンスミレ(アカネスミレxシハイスミレ)であり、これは、その末裔ではないかと想像してしまった訳です。
 送り主には石井喜久雄さんでしょうね。九年をかけ交配に成功されたとのこと。さて、実は、経過観察していることがあります。不稔のはずですが、果実が膨らんでいるのです。昔、稔性があるという未確認情報があったんですね。

ウンゼンスミレ

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マルバタチツボスミレ

 実は、かなり古い写真です。パッと見では「タチツボスミレ」ですね。妙なことを述べますが、それでも正解だろうなぁと思います。まぁ、こだわる方なら、「マルバタチツボスミレ」とおっしゃるのではないでしょうか。葉と花、それぞれに「ニオイタチツボスミレ」の特徴が垣間見えていますね。
 タチツボスミレの葉は、もう少し、きゅっと尖り気味になるケースが多いと思われます。一方、花の中央部が白く抜けて、花冠全体としての形状が丸い点はニオイタチツボスミレの性質が現れているように思われます。しかしながら、このような個体は余りにもよく見かけますよね。広義のタチツボスミレ~的な説明をしたとしても、あながち、間違いではなさそうな気がします。「マルバタチツボスミレ」と言い張るには、できれば、もう少し濃い紫色をしていて欲しいところ。浸透交雑の程度の問題でしょう。


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ハツネスミレ

 茎刺しから大きく育ち、夏を越したハツネスミレです。返り咲きしていますね(笑)。
 ご覧の通り、茎は伸びに伸びて、まるで、ハンギング・プランターに仕上げたパンダスミレ (Viola banksii) のような姿です。ただ、葉の方は大きくて、ニョイスミレ、もしくは、ムラサキコマノツメを連想させるサイズの花が更に小さく見えてしまいますね。
 現在も幾つかの花が咲いているのですが、この交雑種は極めて多花性で、シーズン中、次々に花を咲かせ続けていました。返り咲きも次々と咲いてくれたら嬉しいなぁと。さて、なんとか時間を作って、野の返り咲きを探しに出かけたい気分です。


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ハツネスミレ

 すみれの展示会で良く見かけるようになったハツネスミレは、ニオイスミレとニョイスミレという独特な組み合わせのハイブリッドです。
 ニオイスミレは外来の無茎種、ニョイスミレは有茎種ですから、交配の成功率は稀有レベルだと思われ、どんな性質を受け継ぐのかも未知数レベルだったでしょうね。情報が少なかったので、自分で育ててみることしました。
 写真が2枚ありますが、撮影日は20日間程度異なります。花がたくさん咲くことや、茎がかなり伸びることなど、幾つかの性質を確認できました。まぁ、うまく双方の性質を引き継いでいるようです。


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ベニバナハリマスミレ

 これはベニバナハリマスミレです。本来、もう少し大きく華やかに咲くのですが、葉のサイズや草丈は十分なのに、花の部位だけが貧相に見えてなりません。稔性がある交雑種として世代を重ねていたのですが、やはり、越えられない限界があるのでしょうか。
 さて、この春に撮影した庭のすみれたちの様子を紐解いていましたが、これが最後の1枚になりました。しっかり暑い夏で、棚のすみれたちは厳しい顔をしています。これだけ気温が高いと、所謂、「休眠中」で種子も上がらないものなのですか?何とか水枯れだけは、阻止しようと思います。


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マルバタチツボスミレ

 こんもりと葉を展開しているのはマルバタチツボスミレと思われる個体です。こうした自然交雑個体は、周辺で見られる両親の姿と比較して判明することが多いですね。マルバタチツボスミレは比較的によく見かける部類の交雑種でしょう。
 その理由ですが、近縁種である両親共に個体数が多く、似た環境で生育することが挙げられます。同時に、日本海側のイワフネタチツボスミレなどの事例が知られるタチツボスミレの仲間は、交雑が起きやすい性質を持つグループと言われます。他にもナガバノアケボノスミレのように、交雑種の寿命が長く、結果としてよく見かけるという理由も知られていますね。


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マルバタチツボスミレ一家

 この日は曇天。でも、日差しが注ぐ南斜面では、あちこちでニオイタチツボスミレが花を咲かせていました。周辺には淡い紫色のタチツボスミレも見られます。それから、色合いも形状も中間的なマルバタチツボスミレも同居していました。
 よく観察してみると、周辺のタチツボスミレ風な多くの個体で花中央部が白く抜けていることが分かります。これはニオイタチツボスミレの特徴です。断片的な情報ですが、個体群の多くは相互に遺伝子が浸透しているということでしょうね。


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