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趣味のサイト「すみれの部屋@(花の写真館)」のすみれ通信「徒然草=つぶやきの棚」をブログで…---☆
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 各地で行われる春の展示会、できるだけ、あちこちに出掛けたいところですが、実は、日程が被ってしまうことが多いのです。また、遠方については、頻繁に出掛ける訳にもいかず、近年、1~2ヶ所に出掛けられれば「御の字」という状況にあります。
ハツネスミレ
 東京で行われた展示会からの1枚です。この鮮やかな紅色の花と、しっかりした丸い葉はハツネスミレでしょう。撮影画像の前後では、確認目的で名札も写し込むことが常ですが、ついつい、この交配種については大丈夫だと、高を括ってしまいました。実はお気に入りの一つです。栽培数が多い外来種のニオイスミレとニョイスミレから作出されました。この時期から地上茎が伸び続け、大きく変貌していきます。

基本的にアウトドア派ですが、ハツネスミレのように、栽培してみないと分からない性質もあり、少数ながら栽培を継続しています。

<紹介> 花の写真館からすみれの部屋の一部コンテンツをブログで再現しています

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 今年4月に撮影した後、追って整理しようと思っていた個体群です。この自生地には、狭い範囲にタチツボスミレとニオイタチツボスミレ、ナガバノタチツボスミレが同居しているため、関東なのに、ウスゲスミレであろう姿を確認していました。
マルバタチツボスミレ
 同行していた友人に「タチツボスミレ類は交雑種ができやすいと言われている」と説明していました。ここまでに登場した3種と1雑種で、困ったような顔になった様子を見て、その場では、突っ込んだ説明をしませんでしたが、おそらく、この個体群はマルバタチツボスミレです。花は完全に中間的で、葉の先端も指でつまんだような尖り方は少なく、多くは鈍頭という特徴を持っています。

マルバタチツボスミレは稔性を持つことがあり、浸透交雑が生じる結果、同定が難しくなる場合が多く見られます。

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アリアケヒメスミレ
 植物体が大きいヒメスミレがたくさん見られ、観察していく内に、花の色合いが異なるグループがあることに気付きました。よく考えれば、スミレと交雑するなら、圧倒的に数が多いアリアケスミレと交雑しても、なんら不思議ではありません。
アリアケヒメスミレ
 そして、花弁にハリマスミレ風な白っぽさを持つ株に辿り着くに至って、見た目の判断に過ぎませんが、アリアケヒメスミレとして整理することにしました。実は、しばらく歩き回って探索した結果、白っぽい花の方が個体数としては多いことが分かりました。アリアケヒメスミレは栽培品を見たことがあるだけです。この地の個体群は、その栽培品と異なり、やはり、ヒメスミレ寄りの姿をしていました。
アリアケヒメスミレ

ヒメスミレ、スミレ、アリアケスミレは自生環境が似ています。過去、見逃していただけかも知れませんね。

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 昨年のすみれ旅でも、その出逢いに心躍った「瞬間」がたくさんありました。そんな「瞬間」に甲乙を付けることは困難ですが、それでも、このハリマスミレとの出逢いは三本指に入いるもの。とても魅力的な姿をしているぞ!と感じてしまったのです。
ハリマスミレ
 実は、ハリマスミレについては、長い間、丈夫で完全稔性のある系統を継続栽培しています。一方で、自生品にも出逢っている対象ですが、長崎の雲仙岳山麓と、経ヶ岳に近い山道沿いの草原という離れた二ヶ所で出逢ったことは、とても稀有な体験でした。更に、不思議なもので、直線距離でも40Kmは離れている二ヶ所の個体群が、花弁の縁にも青紫色が残る、とても良く似た花を咲かせていたのです。

赤紫系のスミレと白いアリアケスミレの両親から、なぜか、青紫の条が無数に入るハリマスミレが生まれていました。

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 意外に忙しい時期に突入しており、近隣を散歩する程度が関の山の毎日です。相変わらず、スミレの返り咲きは見られますが、他に、閉鎖花由来の種子を少し飛ばしているコスミレやヒメスミレを目にするものの、返り咲きは見当たらないようです。
オオミヤスミレ
 しばらく、展示品や、過去に撮影した自生品などが登場予定です。今回は、もしかすると、出逢っているかも知れないスミレとノジスミレの交雑種であるオオミヤスミレを持ち出してきました。自生環境も時期も被っているので、多く観察されて然るべきなのですが、なにしろ、姿も似ているため、容易に同定できない可能性がありますね。スミレに似たノジスミレが花を咲かせていたとしても、なかなかオオミヤスミレかも知れないと注意が届くものでしょうか。この写真を目にしても、毛深いスミレだなぁ!ぐらいにしか思えませんね。

少し余裕があった夏、来春の旅企画を練り始めましたが、来年4月中旬までドタバタが続く予測で、なかなか続きません。

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<参考> 用途別に!


 長くて暑かった夏も終焉に向かっていますが、栽培棚のすみれたちは、熱射と虫害によるダメージが大きかったようです。
 今年は地元町内会の役員に選ばれてしまって、来春まで移動が制限されています。来年こそは、自由に動き回りたいとの思いで、少しずつ準備を始めています。そんな状況下でも、なんとか、長崎や岩手、関東甲信越を飛び回っていました。ただ、初夏の北海道は諦めてしまいましたね。
ハリマスミレ
 今年、出逢えて嬉しかったすみれの一つとして、諫早と雲仙の二ヶ所で撮影できたハリマスミレを挙げてみました。写真は、軽く降られた諫早の高原にたくさん咲いていた端正な逸品です。撮影場所は、地元の方々から情報を得て、一度諦めかけた山道に再度挑もうと戻り掛けた際、ちょっと骨休めに立ち寄った標高1,000m級の草原でした。

 この夏、当サイトの「各地のすみれ」というコンテンツの改造により、スマートフォン等、縦画面での見やすさを確保して、暦年の旅の記録でもある「徒然草」をリンクさせました。やはり、九州、東北、関東甲信越へ出向いた旅の密度は濃いのですが、薄い地域があり、早めに、あちこちへ出掛けたいという思いが強くなりました。

 積極的に新しい自生地を探すという方向性で動き出したいところです。

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<参考> 用途別に!


 見事に多くの花が咲いていますね。コンピラスミレ風で、濃い緑色の葉も印象的です。
 フモトシハイスミレ(静岡)と表示されていました。独特な魅力を持つハイブリッドですね。でも、広範な個体差がある自然交雑種だと感じています。個人的に、大分で見つけた大きな葉を持つフモトシハイスミレたちが、印象的な記憶となって刷り込まれているのですが、展示品とはかなり異なる様子でした。特に、花弁が薄紅色だった印象が残っています。
フモトシハイスミレ
 フイリフモトスミレとシハイスミレは近縁種なのか、時折、自然交雑種が見られるようです。ところが、フイリフモトスミレとマキノスミレの方との組み合わせであるミツモリスミレとは、どうした訳か、ご縁がありません。首都圏でも見つかっている情報があったので、友人と探しに出かけたこともありましたが、やはり、ご縁がありませんでした。
 まぁ、自然交雑種は探しに行くというより、「あれっ、もしかすると!」と見つかるものなのかも知れません。

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<参考> 用途別に!


 今回のお話も自然界では見られない人工交配種のフイリキソスミレです。両親は想像通りかと思いますが、「スミレ x フイリゲンジスミレ」とのことでした。国内にも自生するゲンジスミレとの組み合わせには、木曽で見つかった所以で、キソスミレという名前が付いています。
フイリキソスミレ
 フイリキソスミレには白花種があって、園芸流通していたことを覚えています。フイリゲンジスミレには白花変種があり、スミレにも多くの型がありますから、同じ組み合わせでも、多彩な表現型があり得るということなのでしょう。特異な例になりますが、昭和初期の園芸家である鈴木吉五郎氏が作出した、スミレの葉変わり品種であるニシキスミレとの組み合わせは、トミオカスミレと命名されました。

山野草の神様と呼ばれた鈴木吉五郎氏が、キソスミレを無視して命名したというより、まだキソスミレの知名度が低かったようです。

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 今春購入したポット苗の一つで、ヤクシマリュウキュウスミレという名前で陳列されていました。ヤクシマスミレとリュウキュウシロスミレという組み合わせの交配種と説明されていたもので、とても魅力的な花が咲き、個人的にはお気に入りの逸品です。
ヤクシマリュウキュウスミレ
 来春も咲いて欲しいとの思いで見ていましたが、ある日、秕(しいな)にしては大きいな!と鉢を持ち上げてみると、果実に厚みが感じられます。あれれっ、球体をしているじゃないですか。もう一つ、平べったい果実もあり、既に割れていて、覗き込むと種子が詰まっていました。不完全稔性があったのですね。もう気温が高めの環境ですが、取り播きに挑むことにしました。うまくいくでしょうか。

今年は季節の流れが独特で、少し忙しいこともあり、遠出の計画を進められないまま、6月を迎えてしまいました。

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ヒラツカスミレ
 一見、かなり個性的なエイザンスミレだろうか、と思ったのですが、少し葉の様子も違います。どうやら、ヒラツカスミレのようです。
ヒラツカスミレ
 一昔前、ヒラツカスミレと言えば、展示会で観察させてもらう対象か、園芸流通しているポット苗をイメージしていたものです。いえいえ、このようなフワっと魅力的な姿で、野山に自生していることがあるのです。いつも、「ひゃあ~、あるところにはあるんだなぁ!」と驚かされました。この交雑種系統は、多くの場合、稔性が見られます。長い長い歳月をかけて「戻し交雑」が繰り返されてきたことは、容易に想像できますね。その結果、自生地一帯では、少しずつ発現形が違う個体群が見られる可能性があると思っています。
ヒラツカスミレ

子供達が小さい頃、服や鞄がすぐ体に合わなくなるので「お下がり」という習慣がありました。今は「お上がり」が回ってきます。^^

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<参考> 用途別に!


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