散歩中にすみれに気がつくのは、このタチツボスミレの場合のように、まず何か紫色の花が咲いているなぁ、と色が目に入る時ではないでしょうか。慣れれば、白いすみれでも、もっと遠くからでも判別できるようになるものですが、慢心してしまうと、実はカキドオシやトキワハゼ、ムラサキサギゴケの見間違いだったりして落胆してしまいます(笑)。 |
<紹介> 花の写真館からすみれの部屋の一部コンテンツをブログで再現しています
<参考> 用途別に! 日本のスミレ増補改訂 スミレハンドブック すみれを楽しむ
少し青みが強いスミレの蕾が膨らみ始めた頃の写真です。花びらが開いていませんが、色合いは想像できそうですね。スミレは幅広い環境に適応できたために個体数が多く、その結果、変化も多い種として知られます。それらの一部は園芸品種として流通しており、ほぼ同時期に開花するので、幾つかの型を並べて眺める楽しみがあります。まぁ、ほんわかとした風景でしょう。 |
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この写真は少し青味が強い花を咲かせるスミレの種子が裂開したばかりの姿です。3心皮性だなぁと明白にわかる形態ですね。早速、種子の数を数えてみました。何度か数え直した結果、縦になっている部分に18個、向かって左斜めが25個、右斜めが20個、計63個に見えます。存外多いと感じませんか。 |
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住宅街のゆったりと傾斜した道に面したお宅の庭です。低い方の道路から見ると一段高い石積みに見えますね。ツツジの垣根の下に淡い紫色の花を咲かせていたのは、近隣地で普通に見られるタイプのタチツボスミレでした。昨年もここを通って拝見しており、やはり見事にたくさんの花を咲かせていたことを覚えています。 |
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今年もしっかり咲いてくれたヴィオラ・ラブラドリカ(リヴィニアナ)です。ラブラドリカと呼ぶのが間違いだと分かった現在でも、頭に定着してしまって、なかなか切り替えられません。最初に間違えたという園芸家を恨むしかないのでしょうね。ただ、ヴィオラ・リヴィニアナの写真を多く見てみましたが、まるで別種のごとくにイメージが違う気もしました。 |
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今年、購入した「ヒメスミレ(桃色)」のお話です。商品タグに記載された言葉通りの淡いピンク色のヒメスミレです。多くの花を付けて、通常花から果実が実って種子を採取できました。早速、蒔いてみましたら、発芽状況も良好です。同じ印象の花を咲かせてくれるのかと楽しみになりました。 |
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今にも小雨が降り出しそうな空模様を眺めながら、それでも、なんとかなるだろうと歩いていました。ふと、低い木の下に咲く青白い花が目に入ったのです。もぐりこんで観察してみると、典型的な丸い葉から、ミヤマツボスミレに近いものだろうと思われました。ですが、母種との境界線は微妙で、はっきり区別できないものも多いと言われます。この個体は幾つかの特徴が合致しますので、移行種として記録することにしました。 |
<紹介>趣味のサイト「花の写真館」は、基本サイトの「四季の山野草」、そこから独立した「すみれの部屋」、「イカリソウの部屋」、サイドストーリー「野の仲間たち」等で構成されています。特に「すみれの部屋」には多くの方に訪問いただきました。サイトの一部「徒然草=つぶやきの棚」をブログで再現しています。
もう一度お届けしたい臨海エリアのスミレをもって、前後半の二部構成になった北海道産すみれのお話は終わりにします。前に登場したスミレとは別の場所ですが、やはり、海岸の砂浜まで十歩程度の草地に咲いていました。元来であればアナマスミレ、場合によってはイソスミレ等が優位性を発揮する環境ですね。 |
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少し花期が遅いはずのニョイスミレが既に咲いていました。葉が大きいですね。葉だけでなく、植物体全体が大きいような気がします。ところで、真っ盛りのスミレやオオタチツボスミレと同時に見られることに少し違和感がありませんか。まぁ、その意味ではミヤマスミレやオオバタチツボスミレも同じ時期に同じような標高で見られるのですから、早咲き、遅咲きといったすみれの「季節感」や、麓に咲く、高山に咲くという「垂直分布」の特性が余り感じられません。春は遅く、秋は早く始まる訳ですから、全体的に圧縮されたスケジュールで季節が進行するので、のんびりと順番を待っている暇はないというところでしょうか。 |
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なんとかタチツボスミレが続くと、やはり、最も自生数が多いと言われるタチツボスミレを見つけたいところ。実は、二日目に2~3株見かけたきりでした。この写真は最終日に空港へ向かう途中でやっと撮影したものです(あ、道東編ではまだ無茎種がほとんど登場していませんので、まだ続きます)。 |
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