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趣味のサイト「すみれの部屋@(花の写真館)」のすみれ通信「徒然草=つぶやきの棚」をブログで…---☆
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フモトスミレ
 おや、花がスリムですが、フモトスミレですね。葉の色合いの渋さが和風な感じで、個人的には、好ましい雰囲気を持っていると感じます。このフモトスミレは、出逢う度に少しずつ異なる印象を醸し出している困ったすみれです。
フモトスミレ
 もう10年程前のことになりますが、その年の前後に、あちこちでフモトスミレに出逢ってしまって、一気に並べて掲載してみたことがありました。紅色が強い花、白い斑が目立つ葉、花も葉もシンプルな印象を持つ個体群、逆に、花も葉もふわっとした印象を持つ個体群と、まさに千差万別だなぁと思います。ヒメミヤマスミレとの同定が苦手な理由が、その辺にあるのかも知れません。
フモトスミレ

「北限のフモトスミレ」とされる自生地を訪ねたことがありました。ここの個体群が、なかなかイケてます。

<紹介> 花の写真館からすみれの部屋の一部コンテンツをブログで再現しています

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ヒメミヤマスミレ
 昨日、朝早く出掛け、日付が変わる頃に帰宅しました。開花のタイミングが読めない今年、友人と相談の上、この時期に富士山が見える湖の周辺を歩きました。すみれ全般に花は少なかったのですが、嬉しかったのは、久しぶりになるヒメミヤマスミレとの出逢いです。
ヒメミヤマスミレ
 この種は昔から不得意なので、現場で少し迷ったのですが、自宅で見直した多くの画像や一枚ずつ持ち帰った葉を拡大鏡で観察して、現在はヒメミヤマスミレと認識しています。ただ、葉が大きく二通りだと再確認することになりました。葉の両面に強めの光沢が見られる個体群と、ほぼ光沢が感じられない代わりに、葉の裏面が紫色を帯びている個体群です。後者はフモトスミレとみなすべきかも知れませんね。
ヒメミヤマスミレ
ヒメミヤマスミレ

フモトスミレとヒメミヤマスミレは亜種の関係とする見解もあり、花で区別は難しく、葉の鋸歯の様子が頼りです。

<紹介> 花の写真館からすみれの部屋の一部コンテンツをブログで再現しています

 こちらは「フイリヒメミヤマスミレ」と記載されていました。光線が強めに入ってしまっただけでなく、実際、花が白っぽく、かつ、紫条が少なめでした。前回のヒメミヤマスミレより、鋸歯がそれっぽい個体なので助かります。
フイリヒメミヤマスミレ
 葉は渋くて濃い緑色で、斑がとてもきれいに入っています。艶やかな葉の表面に毛は見えません。斑入り個体は珍しいとしても、これなら、ヒメミヤマスミレだろうと想定しそうですが、それでもフモトスミレと大差ない印象です。この両種は「亜種」の関係で、極めて近縁だとする意見がある一方で、九州や四国では別種との意見が強いですね。学名も二通り共存ですが、今は調べれば分かる時代ではないかなぁ。

個人的に知らないだけで、両種の関係は、既に解明されているのかも知れません。情報をお持ちでしたら、教えてください。

<紹介> 花の写真館からすみれの部屋の一部コンテンツをブログで再現しています

<参考> 用途別に!


 説明札に「ヒメミヤマスミレ」と記載されていました。う~ん、そうかも知れませんね(笑)。実は、フモトスミレとヒメミヤマスミレには苦手意識すらあるのです。フモトスミレの方の話ですが、全国を歩いてみると、こんな姿も含めて、極めて千差万別でした。
ヒメミヤマスミレ
 ヒメミヤマスミレの分かり易かった型は、今年めでたく、トウカイスミレとして記載されました。横倉山の個体群は、葉の形態が独特です。もし、この個体に山野で出逢ったとしたら、この葉の形態や鋸歯では、フモトスミレとみなす可能性大です。葉の表面に粗い毛がありますが、ヒメミヤマスミレには有毛と無毛、両方の型があるのだそうです。因みに、花冠の側弁基部も有毛と無毛、両方の型があるそうです。

これまでに山野で出逢った個体群は、たまたま無毛ばかりだったので、この写真の個体に、少し違和感を感じるのでしょうね。

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<参考> 用途別に!


 この日帰りの旅で、最初に立ち寄った自生地で、最初に登場したのが、このフモトスミレでした。とにかく小さいのです。直径1cmの一円玉でも横に置いて撮影すべきでしたね。一円玉とまでは言いませんが、500円玉サイズの鉢があったら、植え付けができそうでした。
フモトスミレ
 フモトスミレは不思議な種です。稀に、このサイズの個体群に遭遇しますが、一方で、よく路傍で見かけるコスミレやノジスミレに匹敵するサイズの個体群も、普通に存在します。花弁の紫条が、青紫色というより、赤紫色が5枚の花弁全体に滲んでいる個体群も珍しくありません。葉も、斑があるか否かだけでなく、ツルッとしていたり、微毛があったり、葉脈が目立ったりと多種多様で、いつも戸惑わされます。

最近、自分に責任がない要件で、無駄にドタバタしています。まぁ、山歩きをしなくなったので、運動不足解消にはなります。

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<参考> 用途別に!


 近いと言えば近いけれど、観察が手薄気味なエリアに日帰りで出掛けました。嬉しいことに山桜などもまだ残っていて、久しぶりにマッタリした気分を満喫できました。動き回った範囲では、比較的、日向を好むすみれたちが多かったようです。
ナガバノタチツボスミレ
 単車を駐めて早々に変わり種に出逢ってしまい、実は頭を捻っていたのです。ニオイタチツボスミレにしては、花も葉も独特、葉脈に赤みもあり、もしや、例のヤツかなぁ?!と疑念を抱きました。環境の違う山道にも歩を進めてみると、多くのタチツボスミレの並びに、分かり易いニオイタチツボスミレも現れて、違いは明白!どうやら、最近(2018年)、新産地報告が出ていたナガバノタチツボスミレですかね。
ナガバノタチツボスミレ
 広く観察できるとは記載されていなかったはずと読み返すと、その記憶は合っていました。増えちゃったのでしょうか。
ナガバノタチツボスミレ

 3種類のタチツボスミレ類が近接して自生しています。色合いも形状も中間的という姿は、それなりに見かけました。

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<参考> 用途別に!


アカバナスミレ(俗称)

 綺麗に咲いていたアカバナスミレです。植え付けている器も凄くシャレています。もしかすると手作りだったりするのでしょうか?!
 展示会では花の姿を見ていましたが、自生地では開花時期を逃してしまって、葉っぱを撮影して帰って来たという因縁のすみれです。場所はどこでも良いのですが、なんとかリベンジをしたいと思いながら、時間だけが経ってしまいました。
 絶対に見てやりたい!という気合いが足りませんかね。実は、昨年版「すみれ探しの旅」のスケジュールには入れていましたが、結局、流行やまいには勝てず、遠出を控えてしまいました。今は、リベンジのリベンジを目指すような羽目に陥っています。
 アカバナスミレって、以前からDNA解析も用いた研究が進んでいたはずですが、いつまで経っても世間的には不詳種のままです。実は、既に正体は判明済なんてことは・・・ないか!種分化や生殖隔離とか、かなり手強いテーマへの挑戦ですからね。

 * 要するに、ヒゴスミレ(ナンザンスミレ)かエイザンスミレでは?この程度の変異って「あり」ですものね。


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<参考> 用途別に! 日本のスミレ増補改訂  スミレハンドブック
マルバスミレ

 高尾山におけるマルバスミレは「まぁ、あることはある」という認識でした。余り、目に入らなかったのでしょうね。
 この日、とにかく、駅から山頂を経て、また駅に戻るまで歩きに歩いたものですから、いろいろな環境を目にすることになりました。その結果、存外、マルバスミレも咲いているものだと再認識したという訳です(笑)。

マルバスミレ

 明るい場所とか、暗い場所とか、乾いた土壌とか、湿度が多い土壌とか、余り、環境を選んでいないような印象です。マルバスミレというと、崩壊した法面などに、ふっと現れ、時が経過して周囲に植物の姿が増えてくると、いつの間にか消えていくパイオニア植物という側面があります。
 ハイカーが歩く山道の路傍って、余り安定感がありませんよね。もう何度も通っていますが、道が崩れていたり、工事されていたりする様子をよく見かけます。次に訪問した時、同じ場所でマルバスミレを見られるとは限りませんね。

マルバスミレ

 予定より遠くまで来てしまったので、余り深追いをせず、帰路に就こうと考えつつ、お話はもう少し続きます。


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<参考> 用途別に! 日本のスミレ増補改訂  スミレハンドブック
マキノスミレ

 さて、これは?!どう見てもマキノスミレですよね。この周辺で観察したことはありませんでした。この尾根道を歩いたのは初めてのことでしたが、このエリアに咲くすみれは知っているつもりだっただけに、慌てて調べてみたところ、なんと「稀に見られる」と説明する書籍が見つかりました。
 関東のマキノスミレやシハイスミレは、取り扱いが意外に厄介だと思います。千葉県自然誌に掲載されたマキノスミレは中間型です。多摩とか武蔵と呼ばれるエリアでは、少し独特な姿をしたマキノスミレやシハイスミレも見られます。尾根道が大好きな可愛らしいすみれ!と軽めにとらえて、余り、ガチガチの視線で見ない方が良いのかも知れませんね。辛うじて見逃しを回避し、なんとか、この一角で出逢えて良かったです。


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<参考> 用途別に! 日本のスミレ増補改訂  スミレハンドブック
マキノスミレ

 ピーカンで分かり難い写真になりましたが、マキノスミレに昆虫が吸蜜に来ています。いつものビロードツリアブではないようですね。上手に唇弁につかまっていますが、ごちそうに口吻が届くのでしょうか。
 房総半島のマキノスミレはシハイスミレとの中間型ですが、一方で「シハイスミレで間違いない」と断定されてしまうこともありました。実際、2枚目の写真に目を通す限り、やはり、マキノスミレに近い型であることが分かります。


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<参考> 用途別に! 日本のスミレ増補改訂  スミレハンドブック
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